研究分担者 |
坂本 信 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80215657)
林 孝文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80198845)
下村 淳子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (00386286)
坂井 淳 新潟工業短期大学, 自動車工業科, 講師 (70425370)
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研究実績の概要 |
新潟大学医歯学総合病院にて治療上の理由から抜歯に至った健全歯のうち,患者が廃棄処分を希望したものを試料として用いた.永久歯および乳歯の全歯種を対象とした.(新潟大学歯学部倫理審査承認番号:26-R-60-3-20) 0.25 g/cm3および0.75 g/cm3のハイドロキシアパタイト(以下HAp)ファントムをキャリブレーション基準として用いた. マイクロCT(Skyscan1174; Bruker-Micro CT, Kontich, Belgium)を用い,管電圧50kV,管電流800μA,ピクセルサイズ32μmとした.再構成には NRecon(Ver 1.6.6.0, Bruker-Micro CT, Kontich, Belgium)およびOsiriX(Ver 7.0 Pixmeo, Gineva, Switzerland)を用いた.ビームハードニング補正はアーチファクトが最小となるように設定した.再構成後の解像度は1024 x 1024ピクセル,ピクセルサイズ32μm,16bitのTIFFとし,再構成による解像度の低下を避け るよう配慮した.また低エネルギーエックス線除去のため1 mmアルミニウムフィルタを用いた. 画像再構成後のデータを画像解析ソフトCT Analyzer(Ver 1.14.4.1, Bruker-Micro CT, Kontich, Belgium)およびImageJ(Ver 1.45s, NIH, Maryland)へエクスポートし,関心領域(ROI)を各濃度ファントム上に設定し画像輝度値を求めた. HAp濃度とROIの画像輝度値の間には十分な線形関係が成立することから相関式を利用し密度を算出した. 前述のマイクロCT撮影条件下にて永久歯全歯種の歯冠から歯根までを撮影し,ミネラル密度の解析を行った.エナメル質の切縁を0 %,セメント-エナメル境を100 %とし,この間の計測部位をエナメル質エリアと定義した.また象牙質も同様に切縁側エナメル-象牙境を0 %,根尖を100 %とし,この間の計測部位を象牙質エリアとした.
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