光分解性PRX架橋剤を用いることで、可視光照射にて硬化し、紫外光照射で分解するレジン硬化体を作製する技術を応用し、着脱が可能な新規接着性レジンセメントの基礎技術の開発検討を行った。光分解性PRX架橋剤配合レジンセメントを用いた歯質接着性能の可逆性の評価を実施し、最終的な臨床における製品の使用法に近い状態での評価を実施した。具体的には、牛歯エナメル質における歯科矯正用ブラケットの接着試験を模したせん断接着試験を実施し、紫外光による可逆的な接着レジンセメントが機能することを確認した。このことにより、強固に接着された材料を任意のタイミングのトリガーで解除可能であることを実証した。
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