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2017 年度 実施状況報告書

レーザー照射による歯髄-血管・神経相互作用へ及ぼす影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K11713
研究機関明海大学

研究代表者

増田 宜子  明海大学, 歯学部, 准教授 (10297038)

研究分担者 友村 美根子  明海大学, 総合教育センター, 教授 (30217559)
肖 黎  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (80548256)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードスフェロイド / 歯髄細胞 / 血管内皮細胞 / レーザー
研究実績の概要

ラット歯髄細胞を下顎切歯より採取しαMEMにて培養した。Matrigel法によって3次元培養を行った。Falcon REF 353097 の8.0 um のTrans well を用いて細胞を24 wellに培養してスフェロイド作成を行った。24 wellに100 ul づつMatrigel を分注した。37度で10分静置し固まったら細胞懸濁液1 x 10 6 cells/ml を500 ul 入れた。37度で培養した。歯髄細胞のみと歯髄細胞と血管内皮細胞とを3対1の割合で混ぜスフェロイドを作成した。石灰化誘導培地にて石灰化を誘導し4週間後にRNAを調整した。また4週間後にホルマリンにて固定しパラフィン切片を作成した。HE染色を行った。血管内皮細胞と混ぜたもののほうが石灰化が促進していたが、4週間後の切片にて細胞の核が認められずスフェロイド作成が難しい状況と判断した。3回行ったが同様の結果となった。血管内皮細胞を検出する抗体CD31(rabbit polyclonal antibody)にて免疫組織染色を行ったがスフェロイドの細胞自体が失活しているため実験を改めるとここした。スフェロイド自体の培養にかなりの時間がとられてしまい血管内皮細胞との相互作用やレーザー照射による石灰化への影響を期間内に調べることが困難と判断した。
まずは単層培養から行うこととした。単層培養にてラット培養歯髄細胞と血管内皮細胞とを1対1、3対1、歯髄細胞のみ、血管内皮細胞のみにおいて6well plateにて培養しNd:YAG レーザーを0.5 W, 100 mJ 5 pulses 30 秒 細胞から3 mm離して照射した。7日、14日、21日後に細胞を採取しRNAを精製した。real time PCR のためのTGF-beta 1, Osteocalcin, Dsppのプライマーを作成し実験を行っている。再現性の確認にために現在細胞培養並びにレーザー照射の実験を行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

歯髄細胞および血管内皮細胞での3次元培養にてスフェロイド作成を行いスフェロイドを確認したが、4週間培養した後、組織切片を作成したところ細胞に核が認められなくなり細胞自体が失活していることが判明した。スフェロイド作成を数回繰り返したが改善されないため3次元培養での実験を一時中断し、2次元培養にて歯髄細胞と血管内皮細胞との共培養によるレーザー照射の影響を調べることとした。そのため実験が計画よりも遅れている。

今後の研究の推進方策

単層培養にてラット6匹の下顎切歯より歯髄細胞を採取し血管内皮細胞を旭硝子から購入し共培養を行う。ラット培養歯髄細胞と血管内皮細胞とを1対1、3対1の割合で共培養するもの、歯髄細胞のみ、血管内皮細胞のみにおいて培養するものとに分ける。Primary cultureにてサブコンフルエントに達したら6well plateに継代培養しNd:YAG レーザーを照射する。0.5 W, 100 mJ 5 pulses 30 秒 細胞から3 mm離して5 spots/ well で照射した。7日、14日、21日後に細胞を採取しRNAを精製する。real time PCR のためのTGF-beta 1, Osteocalcin, Dsppのプライマーを作成し再現性の確認を行う。

次年度使用額が生じた理由

歯髄細胞と血管内皮細胞との共培養のスフェロイド作成時に細胞の失活が認められたので単層培養を行うことにしたため、実験の進みが遅くなり試薬の購入が遅れてしまった。
また、1.5ml遠心チューブ用の高速遠心機が故障したため購入する金額約600000円を残していましたが、代替の遠心機を譲り受けたため購入しなくてよくなったので繰り越し金が生じました。

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公開日: 2018-12-17  

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