研究課題/領域番号 |
17K11713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 松本歯科大学 (2019) 明海大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
増田 宜子 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (10297038)
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研究分担者 |
友村 美根子 明海大学, 保健医療学部, 教授 (30217559)
肖 黎 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (80548256)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 歯髄細胞 / 血管内皮細胞 |
研究成果の概要 |
ラット大動脈内皮細胞を培養しNd:YAG レーザーを照射した。ラット下顎切歯の歯髄細胞を採取し培養しサブコンフルエントに達したらフラスコからはがしレーザー照射血管内皮細胞を1、歯髄細胞を3の割合になるように混ぜ共培養した。時間の経過とともに細胞の形態の変化を位相差顕微鏡にて観察した。培地交換後 14, 21日にてVon Kossa染色、ALP活性の測定を行った。血管内皮細胞を1、歯髄細胞を3の割合になるように混ぜ共培養したレーザー照射血管内皮細胞ー歯髄細胞では環状構造が認められたが、ALP活性やVon Kossa染色での石灰化noduleは認められなかった。
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自由記述の分野 |
歯内治療学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯髄の血管周囲のぺリサイトには幹細胞の存在が報告されている。歯髄充血の際に血管が拡張する。その刺激によって幹細胞の遊走や分化が促進されると推測される。今回レーザー照射血管内皮細胞と歯髄細胞との共培養によってのみ環状構造が認められたため、レーザー照射が歯髄充血をIn vitro で再現できる可能性が示唆された。これにより歯髄充血から歯髄炎と進み抜髄となる治療法に関して歯髄を保存するための研究にレーザー照射血管内皮細胞が寄与できると考えられる。また、今回石灰化の促進は確認出来なかったが歯髄充血後に生じる修復象牙質形成の機序解明にレーザー照射血管内皮細胞が寄与出来る可能性が示唆された。
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