研究課題/領域番号 |
17K11720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
北島 佳代子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (00177841)
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研究分担者 |
新井 恭子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (10434143)
五十嵐 勝 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (90168104)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 歯根未完成歯 / 失活 / PRP / 血管再生療法 / 根管壁 / 硬組織 / 再生 |
研究成果の概要 |
6週齢のwister系雄性ラット上顎臼歯を用い、ラバーダム防湿下で抜髄、根管拡大後、NaOClとEDTAで洗浄し、止血を確認した。ラット血液からPRP(Plate Rich Plasma)を抽出し、根管内歯頸部まで滴下した。根管口部にMTAを貼付し、コンポジットレジンで封鎖した。術後4週と8週でsacrificeし、ホルマリン固定、脱灰後、5μmのパラフィン包埋切片を作製し、HE染色とSchmorl染色を施して光顕観察した。 4週例では根未完成部の根管壁を被覆するように硬組織形成を生じ、8週例では根管壁面にほぼ平行に硬組織が形成され、歯頸側硬組織との間に髄角様構造を示す例も確認された。
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自由記述の分野 |
歯内療法学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根未完成失活歯では、従来アペキシフィケーションが適応されてきたが、根尖部の硬組織による封鎖は期待できるが、歯根の伸長と根尖部根管壁の厚みの増加は期待できず、歯根破折の危険を伴う。そこで当講座では、根尖部から血餅を誘導して血管を再生するrevascularizationを試みている。根尖部周囲から根管内に不規則な骨様硬組織が形成され、歯根の伸張と根管壁の厚みの増加は期待できるが、規則的な硬組織形成を継続する理想的な再生には至っていない。本PRP応用法では、根管壁面に沿った規則的な硬組織形成と歯根の伸長、根管壁の厚みの増加が可能となり、理想的な硬組織形成が期待できるため学術的、社会的意義は大きい。
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