研究課題/領域番号 |
17K11736
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 奈央子 東北大学, 大学病院, 助教 (80510015)
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研究分担者 |
小山 重人 東北大学, 大学病院, 准教授 (10225089)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
小川 武則 東北大学, 大学病院, 講師 (50375060)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 下顎骨腫瘍 / 下顎偏位 |
研究実績の概要 |
下顎腫瘍切除後の再建方法は,腫瘍の伸展範囲や患者の全身状態などにより異なってくる.下顎骨区域切除後は,腓骨,肩甲骨,腸骨稜等の血管柄付遊離骨移植 と再建プレートを用いた再建方法が第一選択であり,形態・機能において良好な結果を示している.近年,デジタル技術の進化発展により,CT データから3Dモ デルを作製し,再建プレート,下顎骨切除ガイドや腓骨採取ガイド作製などが可能となり,より正確な形態回復や手術時間の短縮に大きく貢献している.下顎腫 瘍切除後の再建術の発展により,良好な下顎骨の形態回復がされる様になってきている.この様に,外科的再建術の発展により,下顎骨の形態回復はされている ものの,実際臨床の現場では,下顎位の偏位や歯列変形などにより,咀嚼・嚥下・発音・審美障害を生じている患者が多く存在する.下顎骨腫瘍切除に伴い下顎 に付着する筋肉が切断されると,筋肉のバランスがくずれ,下顎位の偏位や下顎歯列の変形が生じる場合がある.これら症例は,術後創傷治癒過程においての顎 間固定や顎間牽引などの咬合管理が必要である.しかし,腫瘍切除に伴う下顎付着筋切断が及ぼす下顎位偏位や歯列変形への影響についての報告はなく,おのお の歯科医は経験に基づいた咬合管理を行わざるを得ないというのが実情である. そこで本研究では,腫瘍切除に伴う下顎骨付着筋(咀嚼筋・舌骨上筋群)の切断が及ぼす下顎位偏位,歯列変形,咬合力変化への影響について調査し,これらを 最小限にとどめる効果的な顎間固定や顎間牽引方法などの術後咬合管理の検討を行う.これまで,頭頸部腫瘍手術予定の患者を被験者とし,手術前・後の上下顎 印象採得,咬合採得,それらの3Dデータ取り込み,を行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで、頭頸部腫瘍手術予定の患者を被験者とし、手術前、および手術後経過観察時の上下顎印象採得、咬合採得、それらの3Dデータ取り込み、を行っている。術後の経過観察時のデータの解析もすすめている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、頭頸部腫瘍手術予定の患者の手術前・後の上下顎印象採得、咬合採得、それらの3Dデータ取り込みを行い、さらにデータの解析もすすめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
頭頸部腫瘍手術予定の患者を被検者とし、手術前、手術後経過観察時の上下顎印象採得、咬合採得、それらのデータ取得中である。当該年度は、被検者数を増やし、データの解析、および、得られた結果についての発表等を行う予定である。
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