研究課題/領域番号 |
17K11765
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
武田 友孝 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20236475)
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研究分担者 |
中島 一憲 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (80317916)
酒谷 薫 日本大学, 工学部, 教授 (90244350)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | デュアルタスク / 情動反応 / NIRS / 咀嚼 / 歩行 / ストレス / 国際感情音響刺激 |
研究実績の概要 |
ガム咀嚼が、ストレスの緩和、軽減に寄与する可能性が高いと言われている。これまでの申請者らの前頭前野の活動量、自律神経機能、心理的指標などを用いた神経生理学的な研究でも、ガム咀嚼がストレスを緩和することが確認できた。一方、脳機能の活性化、脳血流の改善に、運動と思考力を働かせる二つの課題を同時に行うデュアルタスクが有効とされている。本申請の研究の目的は、ガム咀嚼を含めたデュアルタスクが、ストレス緩和・軽減に及ぼす影響を検討することである。ストレス課題は,これまでの多くの研究において安全性が確立され,かつストレスと認知されている国際音響刺激IADS(The NIMH Center for the Study of Emotion and Attention at the University of Florida)とする。デュアルタスク課題としてはガム咀嚼および引き算、ガム咀嚼およびしりとりを用いる。 測定,評価項目としては、①前頭前野脳活動状態の評価を,NIRS:光イメージング脳機能測定装置(Spectratech OEG-16およびNeU HOT-1000)を用いて行う。②脳波を後頭部にてポータブル脳波計(ミューズブレインシステム)を用いて測定し,各タスクにおけるα波,β波,θ波の出現率の変化を求める。③自律神経反応を,心拍数ならびに周波数解析(心拍変動解析)を行い交感神経と副交感神経の全体のバランスを検討する。④免疫系の指標には,唾液コルチゾール濃度を用いる。⑤心理状態については,日本版STAIの状態不安尺度による評価を行う。⑥感情評価は10段階のVAS値を用いて評価する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度同様,被験者によりストレスに対する耐性が異なることならびに被験者の集中の度合いにより,ベースとなる前頭前野における組織ヘモグロビン濃度・組織酸素飽和度が安定しないため測定精度に疑問を残すことがあり,測定数が増えている。被験者はボランティアのため数を集めるのが難しいことも挙げられる。また,近赤外分光法(NIRS)における前頭皮質の活動部位を皮膚血流と脳血流の分離することにより正確に評価するため,NeU社製携帯型脳活動計測装置HOT-1000を導入したため。
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今後の研究の推進方策 |
今年5月から6月にかけて開催される東歯学会(東京),日本補綴歯科学会(札幌)および日本スポーツ歯科医学会(鹿児島)にて研究成果の発表を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:論文英文校正および論文掲載料の支払予定があり,研究費を確保しておく必要があったため。 使用計画:現在進行中の研究成果の発表に関して英文校正,学会参加費,ポスター作製などに使用する予定である。
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