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2017 年度 実施状況報告書

ブラキシズムが顎口腔領域の感覚機能へ及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K11786
研究機関日本大学

研究代表者

飯田 崇  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50453882)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード定量的感覚検査法 / ブラキシズム / 咀嚼筋 / 筋・筋膜痛
研究実績の概要

本研究ではブラキシズムが咀嚼筋の筋・筋膜疼痛に及ぼす影響の一端を明らかにすることを目的として、定量的感覚検査法(QST)を用いて咀嚼筋表面および口腔内における感覚機能を測定し、ブラキシズムおよび咀嚼筋の筋・筋膜疼痛が顎口腔領域への感覚機能へ及ぼす影響について検討を進めている。
QSTは既に世界的に測定手法が確立していることから、その測定手法を顎口腔領域の測定に適した測定方法への修正を進めた。予備実験において、開口量と咀嚼筋の触診に対する圧痛に相関関係を認めないことが明らかとなり、また咀嚼筋の触診時における関連痛の発現が実験データの検討において重要な因子となる可能性が示されたことから、QSTを用いた測定の予備実験として被験者の強制開口量、咀嚼筋の触診における圧痛、触診による関連痛の発現に関する検討を行った。予備実験を終了した現時点において3つの因子における相関関係は認められていないが、これらの因子により、群間への分類は可能であることが示唆された。また、3つの因子によって被験者を分類した際における各群に必要な被験者数の統計学的な検討を行った。これらの予備実験により、QSTを用いた本実験の実験デザインの修正を図ることに成功した。現在、QSTの測定に必要な測定機材に故障を認めたことから、修理を進め、修理が完了し次第測定を進める予定となっている。また、被験者によって開口障害を認めないことを条件とするため、強制開口量が40mm以上の被験者を本実験の測定対象とすることとし、現在本実験に参加が可能な被験者の募集を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究において行う定量的感覚検査法は13の測定項目より構成される。予備実験を開始した時点において、複数の測定機器において較正を行った結果、測定に際し測定機器の修理の必要性を認めた。現在、測定機器について修理を行い、再度較正を進めている。
並行して、本実験では被験者を4群間に分類することを予定しており、各群への分類に関する基準を予備実験を進めながら検討を行っている段階である。

今後の研究の推進方策

本研究では被験者に対して定量的感覚検査法による測定を行う前にDiagnostic Criteria for Temporomandibular Disorders (DC/TMD)に準じた咀嚼筋の触診、開口量の測定および貼付型簡易筋電計を用いたブラキシズムの習癖に関する検査を予定している。定量的感覚検査法に用いる測定機器の準備と並行して被験者に対して他の測定を進める予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Effect of bruxism for brain structure2017

    • 著者名/発表者名
      Takashi Iida, Satoshi Sekihata, Hirotaka Muraoka, Takashi Kaneda, Osamu Komiyama
    • 学会等名
      17th biennial meetings of the International College of Prosthodontics
    • 国際学会
  • [学会発表] 睡眠時ブラキシズムは運動野の神経可塑性変化を引き起こす2017

    • 著者名/発表者名
      生田真衣,飯田崇,島田明子,増田学,川良美佐雄,小見山道
    • 学会等名
      日本顎口腔機能学会第58回学術大会

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公開日: 2018-12-17  

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