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2018 年度 実施状況報告書

アパタイト光触媒配合歯磨剤を用いたホワイトニングシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K11789
研究機関朝日大学

研究代表者

亀水 秀男  朝日大学, 歯学部, 教授 (00152877)

研究分担者 平田 健一  朝日大学, その他部局等, 教授 (80165175)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード光触媒 / ハイドロキシアパタイト / 歯磨剤
研究実績の概要

[研究目的]:アパタイト光触媒配合歯磨剤を用いたブラッシングによるホワイトニングシステムの構築を目指し, 新規アパタイト光触媒配合歯磨剤と試作LED内蔵歯ブラシ(音波振動)によるホワイトニング効果について検討した.
[材料及び方法]: HAP焼結体をMB水溶液中に1~4週間浸漬して着色モデルを作製した. この着色モデルに試作したアパタイト配合歯磨剤を塗布後, 歯ブラシ内臓LEDで光照射のみの場合, ブラッシング(音波振動)併用した場合のホワイトニング効果について検討した. ブラッシングは, 3種類の音波振動モードで1,5,10 min間行った.
[結果と考察]:歯磨剤(アパタイト光触媒:10wt%)を塗布した着色モデル(L*:85.0~86.0,a*:-3.5~-2.5,b*:-11.0~-10.0)にLED内蔵歯ブラシで光照射(照射時間:1~10分)した結果,色差(ΔE a* b* 値)の増加がみられ,光強度が大きいほど,また照射時間が長いほど色差が大きくなった. このとき,L* 値の変化から明度は高くなり,b* 値の変化から青色の度合いは低下することがわかった. 次に, LED内蔵歯ブラシで音波振動を行った結果,色差は光照射のみの場合に比べて大きくなり,特にnormal modeでは,1 min, 5min, 10 minでそれぞれ1.3, 2.0, 2.5を示した. 音波振動モードによる色差への影響は,normal modeが最も高く,さらに音波振動時間が長くなれば色差の増加傾向が見られた.光照射のみでホワイトニング効果が得られたが, 音波振動を付加するとさらに良好な結果がみられた. アパタイト光触媒配合歯磨剤によるホワイトニングシステムは, 着色モデルにおいて優れたホワイトニング効果を示すことがわかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度も、計画通り進み、十分な研究結果が得られた。試作したLED内蔵歯ブラシによる光照射も問題がなく、また音波振動によるブラッシングによる影響も予想通りであった。歯磨剤組成も基本的なもので試作して用いたが、満足する結果が得られた。

今後の研究の推進方策

今後は、最終年の計画どおり、試作したLED内蔵歯ブラシを使用し、ヒト抜去歯の切片にアパタイト配合歯磨剤と音波振動と内蔵LEDの光照射によってホワイトニング処理する。光強度と照射時間による影響について検討する。
1)ヒト抜去歯(臼歯、 本学歯学部倫理委員会承認)の使用:
2)水平切片の作製と非着色群と着色群の調整:歯冠部のみ水平に切断して切片を作製する(本研究室に設置のダイヤモンドカッターと購入消耗品:ダイヤモンドディスク)。非着色群は生理食塩水に浸漬保存し、着色群は紅茶抽出液に37℃、1週間浸漬して、漂白用切片とする。
3)測色:ホワイトニングによる切片の色調変化は、エナメル質、象牙質の両部分を測色し検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] アパタイト光触媒配合歯磨剤のホワイトニング効果2018

    • 著者名/発表者名
      亀水秀男
    • 学会等名
      日本歯科色彩学会
  • [産業財産権] 歯牙用漂白剤組成及び歯牙の漂白方法2018

    • 発明者名
      亀水秀男
    • 権利者名
      朝日大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      6376748

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公開日: 2019-12-27  

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