研究課題/領域番号 |
17K11790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
田辺 俊一郎 朝日大学, 歯学部, 非常勤講師 (60227197)
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研究分担者 |
高橋 潤 朝日大学, 歯学部, ポストドクター (20778138)
近藤 雄三 朝日大学, 歯学部, 非常勤講師 (30778139)
近江 靖則 岐阜大学, 研究推進・社会連携機構, 准教授 (50313713)
川木 晴美 朝日大学, 歯学部, 准教授 (70513670)
玉置 幸道 朝日大学, 歯学部, 教授 (80197566)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | カルシウム修飾 / 電気炉焼成 / チタン / ジルコニア / オッセオインテグレーション / 幹細胞 |
研究成果の概要 |
インプラント材料に炭酸カルシウムを用いてコーティングを行うことを試みた。ペースト状にした炭酸Caで試料を包埋し電気炉内で焼成して得たカルシウムコーティング試料を用いて、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hBMSC)を培養したところ900℃で焼成した試料ではhBMSCのALP活性が上昇した。また、同様に培養したhBMSCの核抽出物ではHDAC活性が顕著に上昇し、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤の添加によりALP活性上昇がみられなくなった。以上のことから、カルシウムコーティングはhBMSCの何らかの因子を刺激し、DNAメチル化が調節されてALP活性等、骨芽細胞様への分化が促進される可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
口腔インプラント学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会となったわが国では歯の喪失に対し今後ますますインプラント治療の需要が増加すると予測される。インプラント治療は咬合を回復する選択肢として機能面だけでなく審美面でも優れており、国民のQOL維持に大きく貢献している。 本研究では新たなカルシウムコーティングを施したインプラント体界面の生体反応に関わる因子を探索した。そして、カルシウムコーティングが培養骨髄由来幹細胞のDNAメチル化等のエピジェネティックな因子に関与することが示唆され、本研究で示した焼成によるカルシウムコーティングが簡便で有効なインプラント材料の表面改質の一手法であることが示唆された。
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