研究課題/領域番号 |
17K11813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
肖 黎 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (80548256)
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研究分担者 |
佐伯 周子 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (90281435)
岡村 尚 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (80795154)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 神経再生 / アルツハイマー病 / ヒト歯髄幹細胞 / 酸化ストレス / アミロイドβ |
研究成果の概要 |
本研究は世界初で酸化ストレスによる脳組織の損傷とアミロイドβクリアランスの低下をIn vitroにおいて再現し、アルツハイマー病態三次元モデルの構築に成功した。さらに、酸化ストレス耐性ヒト乳歯歯髄細胞(OST-SHED)を作製し、OST-SHEDはアルツハイマー病態モデルにおけるAβの蓄積を軽減し、Aβ分解酵素であるNeprilysinの活性を増強することが明らかになった。このOST-SHEDは通常なヒト乳歯歯髄細胞(SHED)と比べて、生存率が低いものの、通常SHEDより多い神経栄養因子を分泌することが明らかになった。OST-SHEDはアルツハイマー病治療を改善する可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
再生歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は初めてIn vitroにおいてアルツハイマー病の病態モデルを構築し、酸化ストレス耐性歯髄幹細胞の開発に成功した。この病態モデルと酸化ストレス耐性歯髄幹細胞を用いて、神経再生、抗酸化、Aβクリアランス促進、抗老化を総合的に行う治療法を開発し、世界に先駆けて認知症を始めとする神経変性疾患の根本的な治療法を開発することにつながると考えられる。
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