研究課題/領域番号 |
17K11833
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平岡 慎一郎 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (70615616)
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研究分担者 |
古郷 幹彦 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (20205371)
島田 泰如 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 歯科口腔外科医師 (50751757)
内橋 俊大 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60757839)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 口腔がん / 栄養 / サルコペニア |
研究実績の概要 |
本研究は免疫栄養療法の実施が、口腔外科周術期成績向上に寄与するのかを検討することで、口腔外科疾患における有用な免疫栄養療法の導入を目的とし、さらに栄養学的な評価が治療成績や、合併症の発症に関与しうるかの検証を行っている。口腔がん患者における術前の各指標(リンパ球数、好中球数、血小板数、血清アルブミン値、総コレステロール値、CRP値)を用いた栄養学的指標と周術期に発症する術後創部感染(Surgical Site Infection)および生命予後の関連を検討した結果、術前の栄養学的指標は、SSIおよび生命予後に関連する因子であることが示せた。さらに、口腔外科周術期のほぼ全ての患者において、部位別直接インピーダンス測定法(DSM-BIA:Bioelectrical impedance analysis)の計測可能な器材による体組成評価を実施しており、さらに(muscles psoas major volume; PV)を指標としたサルコペニアと口腔がん患者の予後との関連について解析している。結果、BIA法にて測定、算出した骨格筋量指標SMI(Skeletal Muscle Index)は相関し、さらに、大腰筋体積を口腔癌術前の患者のPET/CTより三次元で抽出した上で、計測し、その値が予後とも関連することを見いだせた。その結果を65回日本口腔外科学会総会・学術大会、にて発表し、優秀ポスター賞を受賞した。
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