• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

疾患関連分子群の発現制御を基盤とするシェーグレン症候群治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K11842
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

東 雅之  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (20144983)

研究分担者 青田 桂子  徳島大学, 病院, 准教授 (70437391)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードシェーグレン症候群 / 腺房細胞 / 導管細胞 / アクアポリン5 / ケモカイン / サイトカイン / 転写因子NF-kB
研究成果の概要

SjSモデルマウスに対するNF-kB抑制剤Bortezomib(Bor)の治療効果の検討を行った。その結果、26Sプロテアソーム阻害剤であるBorはSjSモデルマウスにおいて、腺房構造の破壊阻止に有効な治療薬となることが示唆された。
HDACインヒビターによる培養腺房細胞株でのAQP5発現増強効果の検討を行った。その結果、培養腺房細胞株を各種HDACインヒビターにて処理することにより、AQP5 mRNAの発現増強が認められた。HDACインヒビターはAQP5遺伝子プロモーター領域におけるヒストンH4の脱アセチル化を阻止することにより、腺房細胞におけるAQP5発現の増強に繋がることが示唆された。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はSjSの発症に関与する分子群を発現制御することにより、多段階的・多重的な治療法を構築するところにある。すなわち、唾液腺組織へのリンパ球浸潤を阻止するためCXCL10分子を標的とする治療法の構築、また腺房構造破壊に関与する転写因子NF-kBを標的とした治療法の構築、さらに腺房細胞における水分泌機能向上のために、水輸送膜蛋白であるAQP5の発現を誘導する治療法の構築である。本治療法は患者が置かれているあらゆる病期・病態に対応できるシステムである。よって本研究成果は、患者にとって最適な治療法の選択と治療効果の実質的実現につながることから学術的意義や社会的意義は非常に大きいものと考える。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi