研究課題/領域番号 |
17K11862
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
川上 敏行 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (80104892)
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研究分担者 |
富田 美穂子 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 教授 (00366329)
前田 初彦 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (30175591)
長塚 仁 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (70237535)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 細胞増殖 / 細胞分化 / 骨髄間葉系細胞 / 口腔 / 腫瘍 / 歯原生 / 創傷治癒 / 免疫組織化学 |
研究実績の概要 |
「口腔増殖性病変の病理発生における細胞の増殖,移動そして分化機構の解明」の研究課題において2018(H30)年度に遂行できた研究成果は下記のとおりである。 ① 口腔の唾液腺腫瘍における細胞分化に関しては,多形性腺腫に関して細胞分化のダイナミズムに特化した我々研究グループでの実際のデータを主体とした総説論文を執筆する事が出来た(Yoshida, et al. J DEんt Oral Health 4 (3): 0114: 1-8, 2018)。 ② 各種の吸収性縫合糸に対し出現する異物肉芽腫の構成細胞として出現する細胞増殖に関して追究し,これらマクロファージを中心とした細胞群はそのほとんどが骨髄の観葉家細胞から来ることなどを明確に示し,その内容は数度の学会発表の他,雑誌にも掲載できた(Int J Dent Oral Sci 5 (6):641-644, 2018; J Dent Oral Health 4(4):122: 1-4, 12018)。 ③ 歯周組織の各種の改造現象,すなわち(1)外傷性咬合,(2)歯根膜炎などの慢性炎症,(3)矯正学的メカニカルストレス,などに関し,その細胞は同部局所での細胞分裂だけでなく骨髄からの移動によってなされる事などに関して「eBook」として公表できた(ISBN 978-953-51-6798-3)。 ④ 歯周組織の改造現象に際して主として「HSPの役割」を主体とした纏めを「eBook」に掲載できた(ISBN978-953-51-6717-4)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の研究計画では,最終年度にも実際の実験的な研究課題に対する直接的な検討を行う予定であったのであるが,そのほとんどが2018(H30)年度までに遂行でき,2019年度には今まで得られた研究成果の0取り纏めやその成果の公表などを行うようなところまで来ている。 したがって,この「口腔増殖性病変の病理発生における細胞の増殖,移動そして分化機構の解明」研究の当初の研究計画に対してはては極めて順調である。しかし,研究を進めるに当たってまた新たな研究課題もも見えてきているので,この研究の底の深さが感じられた。今後も研究の遂行に邁進する積りである。
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今後の研究の推進方策 |
先にも記した通り,この「口腔増殖性病変の病理発生における細胞の増殖,移動そして分化機構の解明」の研究は順調に進んではいる。したがって2019年度においては①研究成果を取り纏め,②学会等において公表し,③最終的には全データに関して印刷公表したい。と言う事で,(1)学会発表をそれぞれ関連学会等において行うと共に,(2)適切な雑誌等を選択し全データを公表したい。その際に,Openアクセスの雑誌を選択する予定である。
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