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2017 年度 実施状況報告書

唾液メタボローム解析によるがん口腔合併症のリスク因子解明、及び新たな治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K11867
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

上野 尚雄  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90450832)

研究分担者 上園 保仁  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (20213340)
杉本 昌弘  慶應義塾大学, その他の研究科, 講師 (30458963)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードがん支持医療 / メタボローム / 口腔合併症 / 口腔粘膜炎 / 薬剤関連顎骨壊死
研究実績の概要

初年度は、頭頸部がん放射治療を施行中の患者に対し唾液採取の適切性や実現可能性を予備研究によって評価した。
がん治療中の患者の口腔内は粘膜炎による疼痛、唾液分泌量の低下などにより、非侵襲的とはいえ、継続した唾液の採取が困難となる可能性が懸念される口腔合併症の重症度が高く、かつ唾液採取が最も困難と思われる頭頸部放射線治療中の患者の唾液検体採取状況、及びメタボロームの検出状況を調査することで研究の妥当性を評価した。
頭頸部がん放射線治療を対象とし、対象者の朝食前の唾液(最低量として0.1mL)を試料として採取した。採取は放射線治療開始前(歯科初診時~照射開始前日まで)、放射線治療開始後前半(照射量20Gy±2日)、放射線治療中盤(照射量40Gy±2日)、治療終了直後(照射終了日~終了後1週間)の計4回とした。予定していた症例数10例をすべて終了し、有効唾液採取の割合は90%以上であった。がん患者を対象とした唾液を検体とするメタボロームの試験の有効性が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画において初年度に予定されていた研究は上記のとおり予定通り進行し、結果も提示された。このことから本研究は概ね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画に則り、次年度は がん治療時の重篤な副作用である薬剤性顎骨壊死を対象とし、顎骨壊死を発症した患者と、顎骨壊死のないがん患者の2群の唾液中の微小代謝産物(メタボローム)を網羅的に解析、比較することで、薬剤性顎骨壊死の患者に特異的に濃度が変化する代謝物を網羅的に検索する研究を開始する。
すでに患者のエントリーも開始されており、次年度末までに予定された患者数の登録を終了させたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

メタボローム測定のための消耗品の購入について、一括購入が望ましいために、次年度に繰越させていただきました。

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公開日: 2018-12-17  

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