研究課題/領域番号 |
17K11868
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 雅修 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (10392333)
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研究分担者 |
小笠原 徹 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20359623)
安部 貴大 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20383250)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | エピジェネティクス |
研究実績の概要 |
がんにおけるゲノム異常は、一見正常に見える組織においても蓄積しており、そのレベルが発がんのリスクと関わっている可能性がある。しかし、非がん組織における突然変異の頻度は非常に低く、正確な測定が不可能であった。次世代シークエンサーの登場により、高深度な解析は容易になったが、低頻度の変異を解析するには、シークエンシング時のエラーとの区別が必要であり困難であった。連携研究者の国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野の牛島博士と山下博士は稀少突然変異の測定を可能にした(特願2015-199342)。本研究では、その新規突然変異解析法を用いて非がん口腔粘膜に蓄積する口腔がんリスクを反映する稀少突然変異を探索・同定することを目的としている。 現在、口腔がん患者の非がん部(高リスク)口腔粘膜、および、タバコなどの発がん因子に曝露歴のある非がん患者の口腔粘膜(中リスク)、曝露歴のない非がん患者の口腔粘膜(低リスク)の組織サンプルの採取を行っている。健常人の口腔粘膜(低および中リスク)に関しては、口腔がんや口腔前がん病変以外の疾患で東京大学医学部附属病院口腔顎顔面外科・矯正歯科を受診した患者のうち、同意が得られた者から、頬粘膜の細胞を擦過することにより採取を行っている。口腔がん患者の非がん部粘膜は、口腔がんの手術と同時に採取を行っている。健常人の口腔粘膜(低および中リスク)に関しては、同意取得が困難な場合もあるが、口腔がん患者の非がん部粘膜は、手術とともに順調に採取できている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
健常人の口腔粘膜(低および中リスク)に関しては、同意取得が困難な場合もあるが、口腔がん患者の非がん部粘膜は、手術とともに順調に採取できている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、口腔がん患者の非がん部(高リスク)口腔粘膜、および、タバコなどの発がん因子に曝露歴のある非がん患者の口腔粘膜(中リスク)、曝露歴のない非がん患者の口腔粘膜(低リスク)の組織サンプルの採取を行う。サンプルが集まり次第、連携研究者の国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野の牛島博士と山下博士が開発した新規突然変異解析法を用いて変異解析を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由 希少突然変異解析を行う実験費用を残したため。また、参加する予定であった国際学会への参加を行わなかったため。 使用計画 希少突然変異解析を行う実験費用とする。国際学会にて発表を行うため旅費、参加費とする。
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