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2019 年度 実績報告書

マウスES細胞による破骨細胞支持細胞の同定と生体内での検証

研究課題

研究課題/領域番号 17K11898
研究機関東京大学

研究代表者

岡安 麻里  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10610941)

研究分担者 大庭 伸介  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (20466733) [辞退]
北條 宏徳  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80788422)
菅家 康介  東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (90779810)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードES細胞 / 骨芽細胞 / 破骨細胞
研究実績の概要

本年度は、昨年度確立した骨芽細胞分化プロトコールを用いて、各細胞分化段階におけるマイクロアレイ解析を行った。これまでに確立した各分化段階(骨格系前駆細胞、前骨芽細胞、骨芽細胞前駆細胞、成熟骨芽細胞および骨細胞)の細胞集団において、total RNAを回収後、マイクロアレイ解析を行った。その結果、骨芽細胞分化に伴いマーカー遺伝子(Col1a1, Runx2, IbspおよびSp7)の発現上昇が確認された。さらに、破骨細胞分化誘導因子であるReceptoractivator of nuclear factor kappa-Β ligand (RANKL)の発現上昇が認められた成熟骨芽細胞の時期に注目し、その分化段階において発現が有意に変化する遺伝子群を、バイオインフォマティクス解析により同定した。その結果、615個の有意な発現上昇遺伝子と551個の有意な発現減少遺伝子が認められた。これらの変動遺伝子群を用いたGene ontology解析により、Focal adhesion、ECM-receptor interactionなどを含む複数のシグナルパスウェイの関与が明らかになった。変動遺伝子群には、シグナルパスウェイのリガンドや、細胞外分泌タンパク質をコードする遺伝子も含まれており、これらの因子は骨芽細胞成熟に伴いその発現が上昇し、破骨細胞の分化を調整する可能性が示された。そのため、現在、同定したシグナル因子の活性化剤および細胞外分泌タンパク質の破骨細胞分化に対する効果を検証するため、マウス大腿骨骨髄由来マクロファージの破骨細胞分化誘導系を用いた検証を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Stepwise strategy for generating osteoblasts from human pluripotent stem cells under fully defined xeno-free conditions with small-molecule inducers2020

    • 著者名/発表者名
      Zujur Denise、Kanke Kosuke、Onodera Shoko、Tani Shoichiro、Lai Jenny、Azuma Toshifumi、Xin Xiaonan、Lichtler Alexander C.、Rowe David W.、Saito Taku、Tanaka Sakae、Masaki Hideki、Nakauchi Hiromitsu、Chung Ung-il、Hojo Hironori、Ohba Shinsuke
    • 雑誌名

      Regenerative Therapy

      巻: 14 ページ: 19~31

    • DOI

      10.1016/j.reth.2019.12.010

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-01-27  

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