研究課題/領域番号 |
17K11907
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
古土井 春吾 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (00397803)
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研究分担者 |
古森 孝英 神戸大学, 医学研究科, 教授 (50251294)
明石 昌也 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40597168)
筧 康正 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (70772896)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 筋機能MRI / 顎骨切除後再建 / 咀嚼機能評価 |
研究実績の概要 |
再建手術により進行口腔癌の根治性は向上し、長期生存は可能となってきているが、術後に生じる摂食嚥下障害によってQOLが大きく損なわれる場合がある。神戸大学では経時的な3次元CT解析を行うことで腓骨再建患者の咀嚼動態解析を行ってきたが、更なる機能解析には咀嚼筋や内外舌筋の詳細な解析が必要であり、骨格筋活動に伴うT2延長を筋活動の指標とするmuscle functional MRI(mfMRI)を応用し、再建術式やリハビリテーションの有効性の確立を目指したい。 平成29年度は、まず咀嚼筋活動分布の正常像を解明することを目的に、咀嚼筋の形態的標準化を統計学的に比較した。健常被験者に安静時と咀嚼時の咀嚼筋について運動前後におけるT2値の変化(ΔT2)を測定したところ、両側咬筋のΔT2の上昇を確認した。同方法で体格や補綴状況の異なる健常成人に3.0Tの診断用MRI装置(3.0TAchieva Quasal dual、Philips社)より収集した。TR=3500ms、TE=11echo(5、7、11、17、23、29、34、40、46、52、57ms)、出力マトリクスサイズ128×128、BW2971.8Hzスライス厚=8mm、FA 90degreeで撮像を行い、得られた画像データはDICOM規格にてPCに取り込み、その後画像処理はInteractive Data Language(IDL、ITT Visual Information Solutions,Boulder,CO)にて行った。T2値の算出は、各エコー時間のMR信号から単一指数関数とする直線回帰法により行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
われわれの研究で過去に3次元CT解析を撮像した顎骨切除後の再建群、非再建群、健常成人に対し、追加でmfMRI撮影を行い、摂取している食事の疫学的データとの比較検証や平成30年度以降への前向き研究の際の撮像に適した条件設定を行うことを予定していたが、再建群、非再建群に対するmfMRI撮影がまだ行えていない。
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今後の研究の推進方策 |
過去に3次元CT解析を撮像した顎骨切除後の再建群、非再建群に対するmfMRI撮影を早急に行い、撮像に適した条件設定を行いたい。さらに、これにより得られた条件設定をもとに、平成30年度に実施を予定していた口腔癌で顎骨切除が必要な患者に対して術前・術後にmfMRI像撮像を実施し、術前後の変化を追う研究を進めていきたい。
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