研究課題/領域番号 |
17K11914
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
沼尻 敏明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20326234)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 顎骨再建 / CAD/CAM / Computer Assisted Design / マイクロサージャリー / 下顎骨 / 頭頸部再建 / Microsurgery / CAM |
研究実績の概要 |
本年度は顎骨再建の中でも、がん切除後の再建に中心をおいて実験を行った。 任意の顔面骨のCTデータを用いて、下顎のがん切除(区域切除)を念頭に、Computer Assisted Design (CAD)ソフトを用いて、切除部位を任意に設定した。切除すると、残存下顎骨が2つに分離して咬合をなさなくなることから、温存される下顎骨の破片を、術前位置の関係を保つように配置できる創外固定器をCADソフト上でデザインした。この創外固定器に切除が正確にできるよう角度を付けたBladeを両端にデザインを附加した。これにより、創外固定器かつ下顎骨のCutting guideがデザインされた。 3Dプリンターを用いてこのCADでデザインされたCutting guideを印刷(Computer Aided Manufacturing, CAM)で実体化した。実験を行うために、下顎骨も3Dプリンターで実体化した。 実験ではModel surgeryを行い、下顎骨にCAD/CAM cutting guideを装着して、1、Fittingが確実に行われるか、2、骨切りは正確に行われるか、3、術後の位置関係は正確か、などについて調査を行った。3Dスキャナーを用いて正確度を計測している。 またCAD/CAM Cutting guideのデザインに当たっては、研究代表者だけの技術にとどまらないように、教室の共同研究者を含めて複数の研究者が同じ方針のガイド装置をデザインできるように簡易化を図っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
下顎骨再建のCAD/CAMガイドのデザインまでは行えた。しかし3Dスキャナーの精度がいまひとつ出ず、計測実験に遅れを生じている。また3Dプリンターの印刷も精度が出ず、そして印刷方向によっては印刷がうまくいかないことから、Model surgeryの件数についても、予定している件数よりも少数になっている。
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今後の研究の推進方策 |
CADデザインまでは順調に推移しているので、まずCAMつまり3Dプリンターの不調によるModel実体化について、つめいていく。それと同時並行して測定の3Dスキャナーについても調整を続けて誤差の少ない計測を行う。
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