研究課題
実験手技は昨年と同様である。任意の顔面骨のCTデータを用いて、下顎のがん切除(区域切除)を念頭に、Computer Assisted Design (CAD)ソフトを用いて、切除部位を任意に設定した。切除すると、残存下顎骨が2つに分離して咬合をなさなくなることから、温存される下顎骨の破片を、術前位置の関係を保つように配置できる創外固定器をCADソフト上でデザインした。この創外固定器に切除が正確にできるよう角度を付けたBladeを両端にデザインを附加した。これにより、創外固定器かつ下顎骨のCutting guideがデザインされた。 3Dプリンターを用いてこのCADでデザインされたCutting guideを印刷(Computer Aided Manufacturing, CAM)で実体化した。実験を行うために、下顎骨も3Dプリンターで実体化した。実験ではModel surgeryを行い、下顎骨にCAD/CAM cutting guideを装着して、1、Fittingが確実に行われるか、2、骨切りは正確に行われるか、3、術後の位置関係は正確か、などについて調査を行った。3Dスキャナーを用いて正確度を計測している。以上を行っているが、正確度が狂うものもあったので、デザインについても見直しを行っている。3Dスキャナーの精度はやはり出ず、これは予算的に精度の高いスキャナーを購入できていないことが主な理由であった。CAD/CAM Cutting guideのデザインに当たっては、研究代表者だけの技術にとどまらないように、教室の共同研究者を含めて複数の研究者が同じ方針のガイド装置をデザインできるように簡易化を図っている。ほぼ規定数の下顎再建までを行えたので、来年度は計測と統計処理をしていく予定です。
3: やや遅れている
正確度が狂うものもあったので、デザインについても見直しを行っている。昨年に引き続き3Dスキャナーの精度が良好でない。正確な計測はやはり出ず、これは予算的に精度の高いスキャナーを購入できていないことが主な理由であった。
ほぼ規定数の下顎再建までを行えたので、来年度は計測と統計処理をしていく予定です。
端数が生じたため、次年度の物品購入に充当する
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J Vis Exp
巻: 138 ページ: e58015
10.3791/58015
J Oral Maxillofac Surg
巻: 76 ページ: 1361-1369
10.1016/j.joms.2017.11.042