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2017 年度 実施状況報告書

口腔内細菌の内頸動脈狭窄症に及ぼす影響についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K11918
研究機関昭和大学

研究代表者

丸岡 靖史  昭和大学, 歯学部, 教授 (80209692)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードメタゲノム / 内頸動脈狭窄症 / 口腔内細菌
研究実績の概要

昭和大学病院脳神経外科で内頸動脈狭窄症により内頸動脈内膜切除術(CEA)を施行する症例で、昭和大学病院歯科を受診し、周術期口腔機能管理を行い、本研究参加の同意が得た31名の患者で、昭和大学病院脳神経外科で内頸動脈狭窄症によりCEAを施行時に摘出されたプラークの一部を、メタゲノム解析用サンプルとして採取した。昭和大学病院歯科外来で、周術期口腔機能管理時に歯科用スケーラーで口腔プラークを採取した。採取されたメタゲノム解析用サンプルを、16S遺伝子を用いて、昭和大学に設置された次世代高速シークエンサーにてメタゲノム解析し、固有の口腔常在細菌叢の構成を検討した。
内頸動脈狭窄症の内膜とデンタルプラークから同属の細菌が検出され(31例中5例:16%)口腔内細菌と内頸動脈狭窄症の何らかの関係性が示唆された。31例は、男 女 比 は3:1、平 均 年 齢は、 72.5歳平均欠損歯は7.2歯であった。う蝕処置済み歯  8.3歯であり、歯周ポケット(P>5㎜) 0.5歯であった。
次世代シークエンスで、従来では検出されなかった多くの細菌の同定が行えるようになった。今まで検出されなかった病変部の細菌を認めるようになり、病変部と細菌の関連性について追及できる可能性が示唆される。
検出された細菌は、口腔常在菌を認め、他の被験者と比較して、う蝕罹患率が高い患者に菌の陽性を認め、う蝕原因菌と何らかの関係性も考えれた。今後も症例を増やしてさらなる検討を継続していく方針である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

内頸動脈狭窄症により内頸動脈内膜切除術(CEA)を施行する症例で、昭和大学病院歯科を受診し、周術期口腔機能管理を行い、サンプル回収したのは55例で、その内DNA抽出済み:47例、16SrRNA-PCR済み:44例、次世代高速シークエンサーにてメタゲノム解析:31例である。比較的順調に研究が進行していると考えている。

今後の研究の推進方策

内頸動脈狭窄症により内頸動脈内膜切除術(CEA)を施行する症例で、昭和大学病院歯科を受診し、周術期口腔機能管理を行い、サンプル回収したのは55例で、その内DNA抽出済み:47例、16SrRNA-PCR済み:44例、次世代高速シークエンサーにてメタゲノム解析:31例である。比較的順調に研究が進行している。
①16SrRNA-PCR陽性の全症例で次世代高速シークエンサーにてメタゲノム解析を行う。
②陽性例、陰性例での、臨床経過との相関の検討
②新規のサンプルでは、RNAを抽出して、リアルタイムPCRでの定量も検討

次年度使用額が生じた理由

学会等の研修へ十分に参加できなかったことで、次年度使用額が生じた。
次年度は、学会等の研修にも積極的に参加予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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