研究課題/領域番号 |
17K11927
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
本田 公亮 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50199569)
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研究分担者 |
山下 泰治 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10792476) [辞退]
安藤 久美子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60289064)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 高齢者 / サルコペニア / 筋内脂肪浸潤 / 舌圧 |
研究実績の概要 |
本研究は、加齢に伴う嚥下関連筋の組成変化が筋力や嚥下機能に及ぼす影響を検討している。対象は65歳以上の高齢者20名と40歳以下の若年者20名とし、3D-MRIとDixon-MRIを用いて舌筋の筋組成を3次元的に計測している。さらに、MRIの前後1週間以内に嚥下造影検査や嚥下関連筋の筋力評価を実施している。 その結果、舌筋内の脂肪量と脂肪含有率は加齢とともに有意に増加したが、舌筋の除脂肪量は有意差を認めなかった。舌圧は、舌筋内の脂肪量および脂肪含有率と有意な負の相関を認めたが(r = -0.34および-0.54)、舌筋の体積とは有意な相関を認めなかった(r = 0.17)。嚥下造影検査では、高齢者3名(15%)で誤嚥を認め、12名(60%)で咽頭残留物を認めた。 以上より、筋内脂肪量の増加は加齢に伴う舌筋の組成変化の特徴であり、舌圧低下と関連している。また、咽頭残留は加齢に伴う嚥下機能低下の特徴であると推察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度の中期にデータ収集は完了している。論文作成および英文誌への投稿を進めているが、受理に至っていないため、進捗状況区分を「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
すでに英文誌への論文投稿を行っている。そのため、研究期間内に論文掲載まで可能と考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
英文誌への投稿に当たり、英文校正や論文投稿費などに予算を使用する予定である。
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