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2018 年度 実施状況報告書

カリウムイオン競合型アシッドブロッカーを応用したブラキシズムの根本療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K11944
研究機関鹿児島大学

研究代表者

永山 邦宏  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60583458)

研究分担者 國則 貴玄  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00626666)
宮脇 正一  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードブラキシズム
研究実績の概要

睡眠時ブラキシズムは、多因子性の疾患であり、対症療法のみで未だ根本療法がないのが現状である。そこで、これまで我々が解明してきた、胃食道逆流が睡眠時ブラキシズムの重要な関連因子であることに着目し、睡眠時ブラキシズム患者へ胃食道逆流の治療薬であるプロトンポンプ阻害剤や新たに新規開発されたカリウムイオン競合型アシッドブロッカーを投与し、睡眠時ブラキシズムへの治療効果を検証することを目的とした。
被験者の公募を行う前に、研究室内の実験室を整備し、睡眠検査ができるようにした。また、内視鏡検査を用いた上部消化管の精査には、消化器内科との連携が必須であるため、研究協力科としての体制を整え、検査時のスムーズな連携を可能にした。
現在、ブラキシズムの自覚がある者を一般集団から公募し、携帯型ポリグラフ(Polymate Ⅱ)を用いて最短2日間の睡眠ポリグラフ検査を行い、研究用診断基準に基づいて睡眠時ブラキシズム患者(成人)を、目標とする人数に達するまで継続して選定している状況である。
今後は、被験者の募集および選定を継続して行い、目標の人数に達した段階で、内科医の指導のもと、胃食道逆流の従来の治療薬であるプロトンポンプ阻害剤や、プロトンポンプ阻害剤よりも作用の発現が早く、治療効果が治療効果が強力かつ長いとされるカリウムイオン競合型アシッドブロッカーを被験者へ投与し、睡眠時ブラキシズムへの治療効果を検証していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

睡眠実験室の整備および消化器内科との連携の整備を行った後に一般集団からの被験者の公募を行ったが、想定していたよりもこれらの整備に時間がかかり、また公募により集まった者が想定以上に少なく、被験者数が目標に達していないため、現在までの進捗状況としては遅れている状態である。

今後の研究の推進方策

被験者を目標人数まで増やすため、大学内への被験者募集の掲示板の設置を行うとともに、フリーペーパーなどへの掲示も検討・実施し、可能な限り早急に目標としている被験者数を確保する。また、ブラキシズムに関連する他医院や関連施設へも被験者の募集をお願いし、できるだけ被験者が増加するように努めていく。

次年度使用額が生じた理由

睡眠実験室の整備や消化器内科との連携体制の整備に想定していた以上に時間がかかり、また、被験者の公募により集まった人数も想定よりも少なく、次年度使用額が生じた。
今後は、被験者を目標人数まで増やし、睡眠実験等を行う被験者へ対して人件費・謝金を使用する予定である。なお、被験者の公募等にかかる費用についてはその他として使用する予定である。また、睡眠実験で使用する消耗品や睡眠実験室の整備のために必要な物品に対しては物品費を使用する予定である。旅費に関しては、研究成果を学会等で発表する際に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Functional MRIによる顎関節症の咀嚼筋疼痛に関連する脳賦活部位の解析2018

    • 著者名/発表者名
      末永重明、永山邦宏、犬童寛子、宮脇正一、中村典史、馬嶋秀行
    • 雑誌名

      鹿児島県歯科医師会会報

      巻: 139 ページ: 9-11

  • [学会発表] 咀嚼筋痛に対するMRI撮像による客観的評価法と顎関節症状が脳機能に与える影響についての検討2018

    • 著者名/発表者名
      永山邦宏
    • 学会等名
      九州矯正歯科学会鹿児島支部総会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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