研究課題/領域番号 |
17K11945
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
友成 博 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70398288)
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研究分担者 |
國則 貴玄 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00626666)
八木 孝和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10346166)
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 歯科矯正用アンカースクリュー / 顎整形力 / 睡眠呼吸障害 |
研究実績の概要 |
近年、小児の睡眠呼吸障害に対して顎整形力を用いた矯正治療による上気道の拡大が根本治療として注目されているが、既存の顎整形力を発揮する装置は歯を固定源とするため、歯と歯周組織にダメージを与えることや歯性の変化が大きく、骨格性の改善が半減するなどの欠点がある。私共は、これまで歯科矯正用アンカースクリューの問題となっていた脱落の危険因子を排除した自動埋入型骨固定装置を考案した。本装置の特徴として、歯周組織損傷の危険性を回避しながら、強固な維持力を獲得することができるため、これまで禁忌であった歯根間が近接した部位や歯胚の存在する小児患者に適用でき、歯を介さずに直接顎骨に対して 顎整形力を発揮し、骨格性の改善と上気道の拡大を確実かつ効果的に行うことが可能となる。本研究は、私共の考案した自動埋入型骨固定装置について、検証①:動物実験による自動埋入型骨固定装置の安全性の検討、検証②:人を対象とした臨床的効果の検討を行うことを目的としている。本年度は、実験動物を用いた本装置の安全性と効果の検証を行った。その結果、経時的な周囲骨の骨構造の変化、マイクロCT撮影によるボーンコンタクトの増加、スクリューの骨埋入量の増加、圧縮試験による物理的維持力の測定では、既存の歯科矯正用アンカースクリューに比べ約2倍の高い維持力を示すことが確認できた。これらの結果は、関連する国際ジャーナルに投稿し受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の目的である検証①:動物実験による自動埋入型骨固定装置の安全性の検討は順調に進んだが、検証②:人を対象とした臨床的効果の検討については、本研究の代表者が人事異動による転勤のため、所属する機関の倫理委委員会への研究計画の申請や睡眠検査を行える関連機関との連携などを今後進めていく必要があるため。
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今後の研究の推進方策 |
人を対象とした臨床的効果の検討については、新たに所属する倫理委委員会への研究計画の申請や睡眠検査を行える関連機関との連携などを進め、被験者の選定、治療効果の検証を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会への発表、参加がスケジュールの都合でできなかったことや睡眠時無呼吸検査器具や顎口腔機能検査機器の選定に時間を要したため、本年度は同機器の選定を行い実験を継続する。
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