研究課題
生後3週齢のラット10匹に固形食(コントロール群)もしくは粉末食(実験群)を8週間与えて飼育し、実験期間終了後、深麻酔下で安楽死させ、ただちにすべて のラットの咬筋(浅層、深層)を摘出した。摘出した右側の咬筋の一部でHE染色標本を作製し、残りのサンプルでmicroRNAを含むtotalRNAの抽出を行った。 Total RNAのサンプルから、microRNAおよびDNAマイクロアレイ解析を行い、信頼性のあるmicroRNAとmRNAのみを抽出した。さらに実験群とコントロール群間でttestを行い、p値が0.05未満で発現値の変動倍率が2以上もしくは1/2以下のmicroRNA(浅層;21種、深層;11種)とmRNA(浅層;555種、深層;155)を抽出した。HE 染色標本から、筋線維の平均横断面積と直径を測定し、実験群とコントロール群間における平均値の比較を行った。変動miRNAと変動mRNAの発現値が逆相関関係 にあるものを抽出し、データベース(targetScan, miRDB)を使用してmiRNAのターゲットmRNAの予測を行った。さらに、miRNAと標的mRNAのリアルタイムPCR解析 を行った。その結果、咬筋線維の横断面積は、SD群がControl群よりも有意に低値を示した。マイクロアレイ解析の結果、SDによって有意に発現が下方制御され た39種のmiRNAと、有意に発現が上方制御された74種のmRNAが抽出された。データベース解析の結果、20種のmiRNAと18種の遺伝子からなる合計26のmiRNA-mRNAペ アが抽出された。リアルタイムPCR解析の結果、7種のmiRNAの発現がSDによって有意に下方制御され、5種のmRNAの発現がSDによって有意に上方制御された。
3: やや遅れている
現在論文投稿中で、今後追加実験等を行う必要があるため。
査読者の意見に従って実験の追加、修正を行い、再投稿を行う。
現在論文投稿中であるが、追加実験を行う必要があるため。
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