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2019 年度 研究成果報告書

炎症の収束と組織リモデリングを誘導する次世代歯周組織再生治療法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11986
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

讃井 彰一  九州大学, 大学病院, 講師 (70507780)

研究分担者 武富 孝治  久留米大学, 医学部, 講師 (10553290)
西村 英紀  九州大学, 歯学研究院, 教授 (80208222)
福田 隆男  九州大学, 大学病院, 講師 (80507781)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードSpouty2 / 骨芽細胞 / FGF / BMP / ERK1/2 / Smad1/5/8
研究成果の概要

当研究にてSprouty2(Spry2)が骨芽細胞の増殖と分化に与える影響を調査した。骨芽細胞におけるSpry2の発現を検討したところ、bFGF刺激によりSpry2が高発現に認められた。一方、Spry2を強発現させたところ、骨芽細胞の増殖は抑制された。また、Spry2はbFGF刺激後のERK1/2とBMP刺激後のSmad1/5/8のリン酸化を負に調整していた。さらにSpry2は骨分化マーカーであるOSXとALPとOCNの遺伝子発現とマトリックス石灰化を抑制した。以上より、Spry2はFGF誘導ERK1/2とBMP誘導Smadを不活化させて、骨芽細胞の増殖と分化を制御していることが示唆された。

自由記述の分野

歯学

研究成果の学術的意義や社会的意義

線維芽細胞増殖因子(FGF)と骨形成タンパク質(BMP)は分裂促進因子活性化蛋白質キナーゼ1/2(ERK1/2)とSmadのシグナル伝達経路を通して骨形成と骨芽細胞活性に関して重要な役割を担っている。SpryファミリーはFGFシグナル経路の細胞内抑制因子であり、哺乳類において4つのオルソログが同定され、特にSpry2は骨形成に関与すると言われている。当研究成果によって解明された骨芽細胞のメカニズムは歯周炎にて失われた歯槽骨を再生する治療法の開発の一助を担うと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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