研究課題/領域番号 |
17K12006
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐藤 拓一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10303132)
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研究分担者 |
鷲尾 純平 東北大学, 歯学研究科, 講師 (20400260)
河村 好章 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (80262757)
星川 康 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90333814)
真柳 弦 東北大学, 歯学研究科, 助教 (10451600)
高橋 一郎 九州大学, 歯学研究院, 教授 (70241643)
加藤 一夫 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (60183266)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 歯学 / 細菌 / 分類学 / 微生物学 |
研究実績の概要 |
本研究は、高齢者(肺癌症例)の不顕性誤嚥について、種々の上気道防御反射の観点と気管支液中の細菌叢との関連を探求し、ゆくゆくは、高齢者の不顕性誤嚥の詳細ならびに誤嚥性肺炎との関連について明らかにするものである。すなわち、口腔や咽頭部からの微生物混入を避けられるマイクロサンプリングプローブを用いて、気管支液を採取し、気管支液の微生物量の定量、網羅的メタゲノム解析を行い、上気道防御反射の低下程度と比較する。 本年度までに、試料中の細菌叢の質的・量的解析を行うために必須の実験条件の検討および実験設備のセットアップを行った。すなわち、試料処理および培養に必須の、嫌気グローブボックスを導入し、実験条件の検討を済ませた。具体的には、試料を嫌気グローブボックスに搬入し、種々の試料処理を試し、最適な処理方法を探索した。その後の細菌(嫌気)培養は、CDC血液寒天平板上で、7日間(~2週間程度)行い、細菌数(CFU)を求めた。その後の、試料中の細菌構成の解析は、嫌気培養後の各コロニーを純培養(sub-culture、pure-culture)後、genomic DNAを抽出し、細菌特有の遺伝子領域である、16S ribosomal RNAをターゲットとしたPCR・シークエンス解析によって、各菌種の同定を行なった。現在、細菌叢の構成(の詳細)について、解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響にて。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度中に、細菌叢の構成(の詳細)についての解析を済ませる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響により、データ解析のまとめを、2021年度に繰り越し、実施することにした。
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