研究課題
本研究では、高齢者(肺癌症例)の不顕性誤嚥について、種々の上気道防御反射の観点と気管支液中の細菌叢との関連を探求し、高齢者の不顕性誤嚥の詳細ならびに誤嚥性肺炎との関連について明らかにした。口腔や咽頭部からの微生物混入を避けられるマイクロサンプリングプローブを用いて、気管支液を採取し、気管支液の微生物量の定量ならびに質的解析を行い、上気道防御反射の低下程度と比較した。実験条件の検討および実験設備のセットアップを行い、試料中の細菌叢の質的・量的解析を行った。試料処理および培養に必須の、嫌気グローブボックスを導入した。試料を嫌気グローブボックスに搬入し、種々の試料処理を施し、最適な処理方法を探索した。その後、細菌培養をCDC血液寒天平板上で、嫌気的に行い、細菌量(CFUs)を求めた。その後の、試料中の細菌構成の解析(質的解析)については、嫌気培養後の各コロニーを純培養(sub-culture、pure-culture)後、genomic DNAを抽出し、細菌特有の遺伝子領域である、16S ribosomal RNAをターゲットとしたPCR・シークエンス解析によって、各菌種の同定を行った。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)
Journal of Oral Biosciences
巻: 63 ページ: 292~297
10.1016/j.job.2021.05.003
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