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2022 年度 実績報告書

肺炎死亡予測因子としての反復唾液嚥下テストの意義:福岡県8020追跡コホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K12017
研究機関九州歯科大学

研究代表者

福原 正代  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90360057)

研究分担者 安細 敏弘  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
岩崎 正則  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (80584614)
中道 郁夫  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60419570)
藤澤 律子  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50419587)
井手 均  九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (10795537)
園木 一男  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50316155)
粟野 秀慈  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20301442)
秋房 住郎  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40295861)
邵 仁浩  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10285463)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード高齢者 / コホート研究 / 嚥下障害 / 反復唾液嚥下テスト / 肺炎 / 呼吸器感染症 / 死亡
研究実績の概要

本研究の目的は、高齢者における、嚥下障害と呼吸器感染症の死亡率との関係を明らかにすることである。歯科臨床における嚥下障害の簡易スクリーニングとして反復唾液嚥下テスト(Repetitive saliva swallowing test、RSST)が有用であることを示したい。
1998年(平成10年)福岡県80歳高齢者を対象に口腔と全身状況の調査を施行した。現在歯数、嚥下評価(RSTT)を含んでいた。RSSTは、30秒間に何回、唾液の飲み込みができるかの検査で、簡単、安全な検査である。3回以上が正常で、2回以下の場合に嚥下障害ありと判定する。また、喫煙、歯科受診・医科受診状況を調査した。1998年受診した827名のうち、RSSTを施行した822人を追跡対象とし、予後調査を行った。肺炎の死亡に焦点をしぼり、嚥下機能と呼吸器感染症での死亡との関係を検討した。
12年間の追跡期間中に506名が死亡した、呼吸器感染症による死亡は96名であった、Kaplan-Meier法による生存曲線で、嚥下障害あり群では、なし群に比べ有意に呼吸器感染症死亡率が高かった。比例ハザード法を用い、変数は、嚥下障害、性別、喫煙、定期的歯科受診、定期的医科受診として解析した。嚥下障害あり群は、無し群に比較して、呼吸器感染症による死亡のハザード比が有意に高かった。RSSTの有用性を疫学的に証明した。
また、追跡調査を継続した。追跡方法は以下のとおりである。①対象者について、事務局から健康状態確認用調査票が郵送。②死亡が確認された対象者には死因確認用挨拶文と死因調査票を郵送。③手紙に返信がない場合は健診時に控えていた電話番号を用いて問合せ。⑤電話にて確認が出来ない場合は健診時の住所を基に訪問調査。⑥追跡ができなかった方について、住民票請求などの手法で、再度追跡を実施。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 日本人男性労働者における主食の重ね食べと歯周病の関連についての横断研究.2023

    • 著者名/発表者名
      岩崎 正則, 福原 正代, 大田 祐子, 藤澤 律子, 角田 聡子, 片岡 正太, 茂山 博代, 正木 千尋, 安細 敏弘, 細川 隆司
    • 雑誌名

      口腔衛生会誌

      巻: 73 ページ: 42-50

    • DOI

      10.5834/jdh.73.1_42

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本女性科学者の会 第14回学術大会「多様性~研究の多様性、異文化交流~」2023

    • 著者名/発表者名
      小川由起子、福原正代、城崎由紀.
    • 雑誌名

      日本女性科学者の会雑誌

      巻: 23 ページ: 43-52

    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔外科処置時の留意点、内科医の立場から2022

    • 著者名/発表者名
      福原正代
    • 学会等名
      第33回西日本臨床小児口腔外科学会総会・学術大会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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