研究課題/領域番号 |
17K12032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
石川 正夫 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (50597250)
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研究分担者 |
村田 貴俊 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10313529)
泉福 英信 国立感染症研究所, 細菌第一部, 室長 (20250186)
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ブラッククミン / チモキノン / 口臭 / メチルメルカプタン / Fusobacterium nucleatum / メチオニナーゼ / 殺菌作用 / 酵素阻害作用 |
研究成果の概要 |
ブラッククミン種子および精油(BC)は、機能性食品、栄養補助食品、医薬品等、広く使用されている。近年、BCと含有成分チモキノン(TQ)は口臭原因成分メチルメルカプタン(CH3SH)に対し高い消臭活性を示すことが報告された。しかし、口臭産生菌Fusobacterium nucleatum(Fn)に対する抗菌活性、代謝系およびメチオニナーゼ阻害活性についての報告はない。そこで、これら影響をBC、TQで調べた。その結果、BC、TQはFnに対し抗菌活性、CH3SH産生抑制、メチオニナーゼ活性阻害を示したことから消臭活性の他に、抗菌、代謝および酵素阻害の3つの働きにより、口臭軽減する可能性を確認した。
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自由記述の分野 |
口腔衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口臭は、働き盛りのサラリーマンの7割が自覚しており(企業調査:2004)、口臭との関連性が高い歯周病の有病率も30代以上の男性で8割以上(厚労省調査:2014)との報告があり、国民の口臭に対する意識は高い。 口臭研究は、学術的に、う蝕、歯周病の研究と比べ報告数は少なく、ニーズの高い分野であるにもかかわらず、メカニズムに基づいた基礎研究や、実効性が期待できる天然成分についての研究は殆どない。さらに、口臭抑制成分に使われている多くは、合成殺菌剤やカチオン性界面活性剤であり、安全性面での問題点も指摘されている。その中、天然物の口臭抑制成分に対する関心は高まってきた。
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