研究課題/領域番号 |
17K12046
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
竹内 倫子 岡山大学, 大学病院, 講師 (50403473)
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研究分担者 |
森田 学 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40157904)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (70346443)
江草 正彦 岡山大学, 大学病院, 教授 (90243485)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 地域包括ケアシステム / 在宅歯科医療 / 多職種連携 |
研究実績の概要 |
要介護者に対する歯科治療や口腔ケアがADL・QOLの向上に貢献できることがいわれている。歯科訪問診療は要介護高齢者が受療するための機会であるが、まだ受療率は低く、よりよいシステムの構築が期待される。そのためには、医科歯科連携だけでなく、栄養分野や福祉・介護分野との連携が必要である。本研究は、要介護者の口腔状態の改善によるADL・QOL向上を目的とした地域包括ケアシステムの開発を地域の医療機関、福祉・介護の関係機関等と協働して行うことを目的とした。 岡山県美作保健所と協働し、保健所管内の高齢期歯科保健関係団体(歯科医師会、歯科衛生士会、介護保険関連団体、健康づくりボランティア、市町、市町地域包括支援センター等)の歯科保健担当に集まってもらい、高齢期における歯科保健環境整備を検討するため、歯科保健推進会議を開催した。歯科保健の取組みを行っている地方公共団体、高齢者福祉施設、地域包括支援センターに現在行っている活動内容と抱えている課題を発表してもらい、解決手段について話し合った。 高齢者の口腔の現状や課題を明らかにするために行った実態調査の結果、要介護高齢者の歯科保健に関わる職種において、特に在宅高齢者の支援を行い、在宅高齢者と歯科医療をつなげるケアマネージャーにおいて、歯科保健に対する知識不足や歯科専門職との連携不足があげられた。地域の実情に応じて関係機関が連携して効果的な歯科保健対策が推進できる実施体制を推進するため、歯科医師会、ケアマネージャー協会を中心とした高齢者に関わる関係者を対象に、地域の実態を伝え各職種の取組みを共有する研修会を開催し、顔の見える関係づくりを通じて在宅高齢者への歯科支援について相談しやすい体制整備を図った。新たな課題も明らかになり、引き続き関係団体と協議を進めていく予定である。
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