研究課題/領域番号 |
17K12056
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
大神 浩一郎 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40366175)
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研究分担者 |
上田 貴之 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20366173)
竜 正大 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (20549985)
高野 智史 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40615382)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | オーラルフレイル / ミールラウンド |
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、要介護高齢者における多職種連携による口腔機能向上と栄養プログラムの介入によるフレイルへの影響を明らかとすることである。そこで、老人保健施設、特別養護老人ホームの入所者で自力にて食事摂取が可能で、意思疎通できるもの16名(男性3名、女性13名)を対象として本研究を行った。計測項目は身長、体重、BMI、日常生活動作:アンケート法 、口腔乾燥状態:口腔粘膜水分量計測器(ムーカス,ライフ)による計測 、咀嚼機能:グミゼリー咀嚼後のグルコース濃度を測定する方法、最大舌圧:舌圧測定器(JMS舌圧計,JMS)による計測、口唇巧緻性:口腔機能測定機器(健口くんハンディ,竹井機器工業)を用い計測、食事形態と食事摂取状況:多施設・多職種の統一性を図るためチェックリストを用いて昼食時に調査、嚥下機能検査:EAT-10によるアンケート法にて行った。介入方法は口腔体操および「長息生活(アシスト)」を用いた抵抗法の間接訓練法を1日3回行った。 多職種(医師,歯科医師,管理栄養士,看護師,歯科衛生士)による栄養プログラムを行った。チェックリストを用いてミールラウンド後にミーティングを行い、必要に応じて食卓・配膳の工夫、介助食器の変更、姿勢の調整、声掛けの方法、食事形態変更、高栄養補助食品の応用を行った。介入前、介入6か月後を比較し、食事形態が上昇した者3名いたが、BMIの変化はなかった。最大舌圧および口唇巧緻性は上昇した。これはミールランドを行うことで、対象者に対し適切な食事形態や食事姿勢などの介入を行ったこと、また口腔体操などの間接訓練を行うことで口腔周囲機能を維持できたことによると思われる。
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