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2022 年度 実施状況報告書

非侵襲的脳機能画像法による歯科恐怖症の脳内ネットワークの解明と新たな対応法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12063
研究機関日本歯科大学

研究代表者

苅部 洋行  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50234000)

研究分担者 大久保 善朗  日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (20213663)
舘野 周  日本医科大学, 医学部, 准教授 (50297917)
肥田 道彦  日本医科大学, 医学部, 准教授 (60434130)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード歯科恐怖 / 脳神経メカニズム / fMRI / 聴覚刺激
研究実績の概要

1)歯科聴覚刺激の新規課題に対する脳活動の評価:歯科臨床の場において、歯科恐怖症患者に対する対応法は多種多様である。治療中の聴覚刺激などの不快刺激を軽減するための方策としてはカウント法が頻用されている。しかし、歯科聴覚刺激に対する脳活動の観点から、その効果を検討した研究はみられない。そこで、歯科治療時の不快な聴覚刺激を素材とした心理課題を新たに作成し、課題遂行中の脳活動をfMRIにて評価することとした。
2)心理テストの施行:被験者18名(女性10名、男性8名)に対して、国際的標準尺度であるDental Fear Survey を用いて歯科恐怖の評価を行い、歯科医師に対する信頼度をDental Beliefs Surveyで、健康関連QOLをMedical Outcome Study 36-Item Short-Form Health Survey (SF-36)で、心理性格特性をSelf-rating Depression ScaleとState Trait Anxiety Inventoryの心理尺度にて評価した。
3)fMRI検査の実施と自律神経反応の測定:被験者17名に対して、眠らず閉眼安静にすることを指示し、約5分間の安静時の撮像を行った。聴覚刺激課題では、歯科聴覚刺激時、音声刺激時、歯科聴覚刺激+音声刺激時の脳活動をfMRIにて撮像するとともに、自律神経反応の評価として、心臓自律神経系活動と皮膚電気活動を同時計測した。しかし、今年度も依然として被験者のリクルートが困難な状況が続いた。今後は、予定の被験者数の撮像を完遂するために被験者数を増やすとともに、現被験者数での解析を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍で被験者のリクルートが困難な状況となり、予定の被験者数の撮像を完遂することができなかったため。

今後の研究の推進方策

歯科聴覚刺激の新規課題について、さらに被験者数を増やすとともに、男女同数になるように調整を行い、詳細な解析を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していた被験者のリクルートが困難となったため、これまでのデータを解析して論文の執筆と投稿を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of eye movement patterns during reading of mixed dentition panoramic radiographs in dental students2023

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Satoshi、Karibe Hiroyuki、Kato Yuichi、Komatsuzaki Akira、Sekimoto Tsuneo、Shimomura-Kuroki Junko
    • 雑誌名

      Pediatric Dental Journal

      巻: 33 ページ: 33~41

    • DOI

      10.1016/j.pdj.2023.01.002

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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