研究課題/領域番号 |
17K12066
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
梁 洪淵 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10298268)
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研究分担者 |
松本 直行 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (20386080)
内田 仁司 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (20736996) [辞退]
中山 亮子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (50749843)
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 唾液 / ドライマウス / 口腔乾燥症 / フィトケミカル / 酸化ストレス / 抗酸化物質 |
研究実績の概要 |
長寿社会を実現した我が国では、医療費歳出削減と共に国民の健康寿命の延伸が課題となり、省庁主導で「健康・医療戦略」が推進され、加えて国民の健康意識も高まり、科学的根拠に基づいた研究成果を社会へ還元することが求められている。「食」は健康維持の基本であり、食品は国民の日常生活に不可欠であり、安全で有効な食品成分を広く世間に示したいことから、研究代表者らは現在までに唾液分泌障害の効果の検討としてCoQ10、アスタキサンチン、イソフラボン、ケルセチン、レスベラトロールを摂取することによる唾液分泌量の変化や酸化ストレスの変動について報告してきた。コエンザイムQ10は鰯、アスタキサンチンはサケ、レスベラトロールは赤ぶどう、イソフラボンは大豆などのように、どれも古来より日本人が食事から栄養として摂取してきたものである。これらの中でも特に植物性食品に含有されているものをフィトケミカルという。日本では「食品の機能性」に関する研究を省庁主導で開始し、1次機能として「栄養機能」、2次機能の「感覚機能」以外に、新たに3次機能として生理生体調節機能に着目し、フィトケミカルの研究が推進され、既知の栄養素の他に疾患予防や健康の維持・向上に寄与することが明らかとなってきた。 このことより、本研究では中高年以降から高齢者に発症率が上がるドライマウスの改善を目的に、唾液分泌の効果を有する「機能性食品因子」(Functional Food Factor:FFF)のなかでも特にフィトケミカルについてスクリーニングし、比較検討を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成29年度は、保管された唾液のサンプリングや酸化ストレスの測定を実施する予定であったが、研究代表者の健康上の理由により研究の推進が困難となり、研究着手が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、保管された唾液のサンプリングや酸化ストレスの測定ならびにフィトケミカルの検討比較、さらには口腔乾燥を訴える対象者を募り積極的に臨床研究を進めて行く予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度は、唾液サンプリングや酸化ストレスの測定を実施する予定であったが、研究代表者の体調不良により研究遂行が困難となり平成30年度の使用額が生じた。 当該使用額は、平成30年度請求の助成と合わせて臨床研究を進めるために、平成29年度未使用となった研究費ならびに平成30年度に請求した研究費の多くを対象物の確保、情報収集や情報発信のための学会参加、データ収集のための施設訪問等への交通費、データ収集後の外部による解析委託や謝金等として費やす予定である。
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