研究課題/領域番号 |
17K12071
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研究機関 | 神奈川歯科大学短期大学部 |
研究代表者 |
星野 由美 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60457314)
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研究分担者 |
棚橋 泰之 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (10560237)
中道 敦子 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20567341)
飯田 貴俊 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 講師 (20747787)
関端 麻美 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 助手 (20795463)
溝部 潤子 九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (40530738)
古川 夢 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 助手 (50795440)
片岡 あい子 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 講師 (30413149)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | オーラル・フレイル / スクリーニング指標 / SPT患者 / オーラル・フレイルアセスメント / 入院患者 |
研究実績の概要 |
2018年度においては、オーラル・フレイルの包括的スクリーニング指標を開発するための基礎調査として,質問紙調査ならびに医療機関での実態調査を行った。 医療機関での実態調査については、都市型の某歯科診療所にSPTで長期受診し、かつ本研究に同意を得た患者で65歳以上を対象とした。口腔機能、歯周組織、BMIやオーラルリテラシー、EAT-10などについて検査機器および質問用紙を用いて調査した。その結果、厚労省食事摂取基準、オーラルディアドコキネシス、舌圧、EAT-10において、基準に達していない者、すなわち、プレあるいはオーラルフレイルの状態と判断されるものがあった。このことから、SPTに関わる歯科衛生士を対象としたオーラル・フレイルのアセスメントおよび指導ツールの開発の必要性が示唆された。 質問紙調査においては、全国の病院の病院のうち7施設の調査協力を得て、看護師を対象に、入院患者のオーラル・フレイルに関する調査を行った。質問紙調査は郵送調査法で各施設へ30部配布し、合計210配布し、201部回収(回収率:95.7%)した。また、口腔ケア研修会に受講した医療職種を対象に同様に質問紙調査を行った。今後、回収した質問紙の回答の集計作業を進めるとともに、入院患者のオーラル・フレイルのアセスメントの課題や対応について検討しながら、オーラル・フレイルの包括的スクリーニング指標の開発をすすめていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年度内に計画していた入院患者のオーラル・フレイルのアセスメントの観察調査に着手できていない。また、研究成果について学会発表や論文作成ができていない点から「やや遅れている」と考える。
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今後の研究の推進方策 |
SPTに関わる歯科衛生士を対象としたオーラル・フレイルのアセスメントおよび指導ツールの開発をすすめていく。また、病院施設にて、入院患者のオーラル・フレイルの状況と看護師のオーラル・フレイルのアセスメントの状況の実態調査を行い調査結果の集計・分析とともに、オーラル・フレイルの包括的スクリーニング指標を開発へ進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度に調査予定の病院施設での実態調査を年度内に実施できなかったため、そのための調査費用が未使用額として生じた。2019年度に病院施設での観察調査を行う費用にあてる予定である。
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