研究課題
基盤研究(C)
在宅療養支援に向けて熟練看護師の患者の生活を見通す能力およびその獲得過程を明らかにするため質的記述的研究を実施。100床以上の医療機関の看護師16名に半構造化面接実施。患者の生活を見通す能力および能力の獲得過程に焦点をあて分析。生活を見通す能力は(1)患者像を含めた将来の生きざまを過去と対比させ査定する(2)患者に関心を向けて自らが能動性を発揮し査定し続ける力が、能力の獲得過程では(1)生活に対する価値観を転換・再構築する契機を見出す(2)未知なる多様な生活を知る必要性を認識する(3)個々人にとっての生活をつかむための行動を起こす(4)生活を見通した看護実践に確かな成果を実感するが生成された。
基礎看護学
本研究は、外来から退院後を見据えた在宅療養支援を円滑にするための熟練看護師の患者の生活を見通す能力、およびその獲得過程を明確にすることができた。今後ますます生活を見通す能力の育成は必要であり、モデル開発、構築の足掛かりをつかむことができた。今後さらにモデルの精錬が求められる。