研究課題/領域番号 |
17K12092
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
西山 里利 目白大学, 人間学部, 准教授 (40310411)
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研究分担者 |
西山 敏樹 東京都市大学, 都市生活学部, 准教授 (70458967)
塩瀬 隆之 京都大学, 総合博物館, 准教授 (90332759)
前田 ひとみ 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (90183607)
仙波 雅子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (20813588)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 看護用具・用品 / ワークショップ手法 / ファシリテーション / 看護技術 / ユニバーサルデザイン / システムデザイン / 開発支援 / 産学連携 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護用具・用品開発のための看護実践体験言語化支援システムの構築である。3年間の初年度は、研究倫理審査申請の承認を得た後、研究協力者の募集と依頼、会場とWS実施の日程調整を行った。また、WSのデータ分析方法等を検討した。 【研究倫理審査申請の承認】本研究計画について、研究代表者所属機関において研究倫理審査委員会の承認を得た(平成29年9月7日承認・承認番号17-026)。 【研究協力者の募集と依頼】WS参加者のうち、ケア提供者は、都内200床以上の一般病棟を有する医療機関の病院長または看護部長に電話にて打診をした後、依頼文を発送した。依頼文には、同機関に勤務する看護師宛依頼文を5部同封して研究協力を募った。個人情報保護を施した返信用葉書にて看護師12名から返信があり、協力が得られることとなった。企業担当者は、先行研究時から協力的な企業担当者に依頼し、管理者より協力に関する承諾を得た。ファシリテータは、コンビニエンスサンプリングにて、協力者を確保した。 【会場の確保】WS会場は、先行研究から協力的な医療関連会社の有料貸出サービスを利用する計画であった。しかし、開催予定日(1回目WSの1~2ヶ月後に2回目WSを開催する設定)と会場予約の調整がつかず、会場変更を余儀なくされた。結果、研究代表者所属機関で確保することとした。 【分析方法】言語化支援に関するデータ分析方法として、これまでの成果である①UD*SD分類シートによる分類、②ファシリテーションのタイプ分類に加えて、WS中のファシリテータと参加者の会話分析に適した方法を検討した。結果、③テキストマイニングによる分析、④言語化支援に関する内容分析の2点を①②に追加併用して分析することとした。③④を併用することにより、どのような事象がWS中話題に挙がったか、また言語化されるためのファシリテーションの状況が抽出される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
WS参加者のうちケア提供者の看護師は、コンビニエンスサンプリングでは必要数に達しなかった。そのため、医療機関宛に協力者を募った。また、計画していた会場の確保が困難となり、会場変更を余儀なくされた。これらの調整に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
3年計画の2年目は、PCDWS手法と言語化支援システムそれぞれのWSを実施し、比較検討する。3年間で8セッション(WS16回)を行うため、4セッション(WS8回)目標に実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度に、WS参加者・ファシリテータの謝金および交通費、文字起こしの業務委託料等が発生しなかったため。 平成30年度は、前年度予定分のWSを含めてWSを実施するため、WS参加者・ファシリテータの謝金、交通費、文字起こしの業務委託料等に支出する。
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