• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

身体接触技術における情動評価尺度の開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 17K12102
研究機関日本赤十字豊田看護大学

研究代表者

中島 佳緒里  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (90251074)

研究分担者 山田 聡子  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80285238)
竹内 貴子  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (70387918)
安達 亜希  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (10794068) [辞退]
酒井 梓  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (90768805) [辞退]
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード身体接触技術 / 身体反応 / comfort / 観察 / ICU看護師
研究実績の概要

2022年度は、これまでの成果を論文にまとめ投稿した。さらに、ICU看護師を対象に患者のcomfortな状態を判断するための観察内容について明らかにすることを目的にパイロットスタディを行った。クリティカル領域のcomfortを大山(2019)の定義に沿って「痛みの緩和」「自立性」「平静」「満足」の状態とし、2名に半構成的面接を行った。面接データは逐語録を作成し、対象者ごとにコード化した。その後、コードの相違点、共通点について分類し、comfortの状態を軸にサブカテゴリー、カテゴリーを抽出した。カテゴリーは<患者の反応を捉える><看護師の感覚から患者の思いを推測する><回復状態の判断><知識との照合><気持ちよさ・希望を叶えるケアの提供>の5つとなった。
<患者の反応を捉える>は、【バイタルサイン・全身の観察】【患者の反応がある・意味のある動作】【目の動き・焦点が合う】【話のトーンや調子】【自分の要望・気持ちを伝える】【口唇の動き】【肯定的な反応】【睡眠状態】の8つのサブカテゴリーで構成された。
<看護師の感覚から患者の思いを推測する>は、【いつもと違う感覚】【患者から受ける印象】【生きようとする力・忍耐力を捉える】【行動の意味を推測する】の4つで構成された。
<回復状態の判断>は【スケール評価と観察結果の補完】【回復した状態】、<知識の照合>は【病態・知識との照合】、<気持ちよさ・希望を叶えるケアの提供>は【患者に向き合う・寄り添う】【気持ちよいケアの提供】【できることを見極め希望を叶えるケア】で構成された。
ICU看護師のcomfortに関する観察の特徴は、バイタルサインや全身の観察から患者の苦痛を把握し、患者に向き合い、心地の良いケアを通して、看護師の五感から患者の要望や希望、生きる力を推測していたことである。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi