研究課題/領域番号 |
17K12103
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研究機関 | 修文大学 |
研究代表者 |
春田 佳代 修文大学, 看護学部, 准教授 (60329828)
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研究分担者 |
相撲 佐希子 修文大学, 看護学部, 講師 (10598999)
諏訪 美栄子 修文大学, 看護学部, 助教 (00762816)
鈴村 初子 修文大学, 看護学部, 教授 (70241205)
中村 美奈子 修文大学, 看護学部, 助手 (10785083)
村山 友加里 修文大学, 看護学部, 助手 (30785085)
石井 成郎 愛知きわみ看護短期大学, その他部局等, 准教授 (80399237)
東山 新太郎 修文大学, 看護学部, 助手 (50805348)
森下 智美 修文大学, 看護学部, 助手 (80805383)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 聴覚障害 / 看護学生 / 学修支援 / 質問紙調査 / インタビュー調査 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、1.障害者支援について情報収集、2.看護教育機関へ質問紙調査(一次調査及び二次調査)実施、3.聴覚障害のある看護学生と聴覚障害のある看護学生の教育経験をもつ教員へのインタビュー調査に取り組んだ。 1.障害者支援について情報収集:本研究の根幹となる障害学生の教育的支援の姿勢を理解する必要がある。障害学生への支援に積極的に取り組まれている日本福祉大学の障害学生支援センターを訪問し、聴覚障害のある学生の入学状況や具体的な支援方法について理解を深めた。また、「看護経済・政策研究学会 第30回研究会」に参加、当事者のパネリストの方々から障害学生および障害者就労支援の専門家による現状報告を聴講した。これらより、障害者支援における教育者の立場を検討した。 2.看護教育機関へ質問紙調査の実施:看護教育機関における聴覚障害学生の実態を明らかにするため、一次調査及び二次調査を行った。一次調査では、聴覚障害学生の在籍状況について、二次調査では、聴覚障害学生の学修支援体制として、聴覚障害の申告、入学前後の配慮体制の有無、配慮程度別の講義・演習・実習における支援方法、動画教材活用時の支援整備状況、相談内容などが確認された。聴覚障害学生の実態を明らかにするため、これらを分析中である。 3.聴覚障害のある看護学生と聴覚障害のある看護学生の教育経験をもつ教員へのインタビュー調査の実施:聴覚障障害のある看護学生の知見はない。本研究では当事者からの率直な意見を集約することが必要不可欠である。看護学生からは、講義・演習・実習における支援内容、技術を習得する上での必要な支援、技術を学修する上での動画教材の活用が確認され、教員からは、聞こえにくさの把握状況、講義・演習・実習における支援内容、基礎看護技術修得における支援の必要性、動画教材を活用する際の支援内容などが確認された。これらの内容を分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実態調査としての質問紙調査は終了し、インタビュー調査は1組を除いて終了している。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、インタビュー調査により得られたより理解しやすい動画教材の内容から動画教材の作成に着手する。さらに、作成された動画教材を当事者が視聴することで、動画教材の有効性の調査を実施する。それらにより、これまでの動画教材よりも、聴覚障害のある看護学生が活用することが可能な動画教材の開発を推進することができる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当事者とのインタビュー調査において、平成29年度中に予定であった2名(同じ教育機関の学生と教員)からインタビュー対象者の都合によりキャンセルが発生したためである。これらのインタビュー対象者とは、平成30年度の5月にインタビューを実施するため、交通費およびインタビューのテープお越し等に使用する計画である。
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