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2018 年度 実施状況報告書

緩和ケアリンクナースの教育モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12107
研究機関山形大学

研究代表者

新野 美紀  山形大学, 医学部, 助教 (70336452)

研究分担者 布施 淳子  山形大学, 医学部, 教授 (20261711)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード緩和ケアリンクナース / リンクナース教育 / 看護師教育
研究実績の概要

本研究では、緩和ケアリンクナース等、病院において緩和ケアを推進する役割にある看護師の臨床実践力を高めるために、緩和ケアリンクナース教育モデルを開発する。
初年度は、日本における緩和ケアリンクナースの活動実態を明らかにするための文献検討を行った。また、緩和ケア事業サイトの閲覧等により緩和ケアリンクナース教育の現状に関する情報収集を行った。
2年目は、海外における緩和ケアリンクナースに関する研究の動向を確認した。国内外の文献検討の結果、緩和ケアリンクナースの緩和ケア推進に対する重大な障壁は、役割と責任が明確に定義されていないことであるとわかった。また、現状では、緩和ケアリンクナースのグッドプラクティスについても明確に示されてはいなかった。これらをふまえ、緩和ケアリンクナースの活動を把握するために1施設(地域がん拠点病院)を視察し、現状と課題を確認した。この施設では、緩和ケアリンクナースの役割は明文化され、周知されていた。役割の内容は多様かつ広範囲で、緩和ケア提供システムを総合的に機能させる意図が示されていた。しかし、明文化された役割の理解は平易でなく、緩和ケアリンクナースが主体的に活動の見通しを立てられるまでには相当の時間と緩和ケアの知識修得を必要としていた。加えて、任期制で役割を遂行することを期待される状況でもある。
以上より、緩和ケアリンクナースの緩和ケア実践能力向上を目指した教育モデルを開発するにあたっては、緩和ケアリンクナースに求められる役割をより具体的に示すことが重要である。まず、緩和ケアリンクナースに求められる具体的な役割項目を明らかにするために研究を実施する。現在、調査に向けた準備をしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度予定していた海外文献の検討は完了した。国内外の文献検討の結果、緩和ケアリンクナースの役割や責任が明確に定義されていないことが緩和ケア推進に対する重大な障壁であることがわかり、研究計画の見直しも含めて課題を検討した。その影響で、調査が当初の研究計画より遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、緩和ケアリンクナースに求められる具体的な役割項目を明らかにするための質的研究を行う。専門看護師や認定看護師が緩和ケアリンクナースに期待する役割は何かに焦点をあて、その結果を踏まえ、緩和ケアリンクナースの緩和ケア実践能力向上を目指した教育モデルを検討していく。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は、予定していた調査の遅れにより、データ入力を委託せず人件費が発生せず、物品購入も先送りとなったためである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The Current Situation and Issues in Palliative Care Education and Training for Link Nurse in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Miki Niiino,Junko Fuse
    • 学会等名
      ICN Congress 2019
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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