研究実績の概要 |
2018年度は、学習障がいの可能性のある看護学生のための支援方法に関する文献調査を行った。その結果、LDの可能性のある学生らはワーキングメモリの特徴から学びの多様性が求められること1)、障がいのある大学看護学生を支援するための学習戦略としてシミュレーションが重要であり、特に臨床実習に参加する前に学生自身で、体系的評価・管理などの合理的な調整を促すことができること2)、どのように学習障がいがありどう克服したかを現象学的に半構造化面接でとらえ、まずは学習障がいをもつ学生であることを識別し、乗り越えるためには更なる支援が必要であること3)、障がいをもつ看護学生は有能な看護師になる可能性があるととらえ、様々な職種で支援することが必要であること4)が明らかとなった。2019年度は、倫理申請が受理されれば、一般社団法人日本看護系大学協議会の会員校277校の各代表教員計277人を中心に、調査を実施する予定である。
1)湯澤美紀、河村暁、湯澤正通(2014).ワーキングメモリと特別な支援:一人一人の学修のニーズに応える.北大路書房.2)Toni A, Amanda J, Kirrilee P,et al(2013).Simulation as a learning strategy: supporting undergraduate nursing students with disabilities.Journal of Clinical Nursing,23,402-409.3)Reep-Jarmin, Jacqueline Lee(2016).The meaning of nursing education as described by students with learning disabilities.doctoral dissertation.4)Terri J, Zana M(2013).Nursing educators' perspectives of students with disabilities: A grounded theory study.Nurse Education Today 33.1316-1321
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