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2017 年度 実施状況報告書

看護教員を対象とした協働参加型授業改善プログラムの構築と検証

研究課題

研究課題/領域番号 17K12120
研究機関佐賀大学

研究代表者

坂 美奈子  佐賀大学, 医学部, 助教 (30768594)

研究分担者 道面 千恵子  九州大学, 医学研究院, 助教 (80363357)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード看護教員 / 授業改善プログラム / 看護学教育
研究実績の概要

本研究は、看護教員の教育に関する質の向上につながる取り組みとして、看護教員を対象とした協働参加型の授業改善プログラムを構築し検証することである。
授業改善プログラムを構築するにあたり、看護教員がどのような思考プロセスで新たな授業を構築しているのかを明らかにするため、先行研究で行った看護教員の授業設計における思考様式の質的研究をもとに量的検証を行い、授業を構築する際の思考モデルを作成することとした。先行研究で明らかとなった133のコードを精選し質問紙を作成し、専門家会議およびパイロットスタディを行った上で47項目に精選した。調査は、看護系大学および看護専門学校へ研究協力を依頼した。質問紙に協力が得られた大学は15校/50校,専門学校は37校/100校の52校であった。調査用紙を配布した人数は,583人であり、回収数は、289人(回収率49.4%)であった。そのうち欠損を認めた59人を除き、230人(有効回答率79.6%)を分析対象とした。分析は、因子分析を行った後、授業設計における思考様式の質的研究で想定した仮設をもとに、下位因子を観測変数としてパス解析を行った。パス解析にはAmosを使用した。モデルの適合度は、概ね良好であった。また本研究では、看護教員の質の向上として、プログラムに参加した看護教員に学習を生み出すことが求められることから、学習生成プロセスを加味する必要性があると考えられた。そのため、量的検証により得られた授業構築における思考モデルをKolbの経験学習モデルと統合し授業改善プログラムを構築した。
今後、授業改善プログラムによる研修を実施し、プログラムの効果を明らかにするため、研究参加可能な看護教員をリクルートを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

授業改善プログラムを構築するにあたり、プログラム内容が授業構築の際の思考プロセスに合致するよう、質的研究の結果をもとに量的な検証(モデル構築)を行った。その調査および分析に本年度は費やされたため遅れている。

今後の研究の推進方策

授業改善プログラムをもとに研修会を行い、プログラムの効果を量的、質的に検証を行う。

次年度使用額が生じた理由

今年度実施予定であった授業改善プログラムによる研修会を次年度に繰り越したことから、それに使用するはずだった資金も繰り越す必要がある。

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公開日: 2018-12-17  

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