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2021 年度 実施状況報告書

看護学生のキャリア教育につながるマインドフルネスを活用したストレス対処力育成

研究課題

研究課題/領域番号 17K12128
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

安東 由佳子  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50314745)

研究分担者 小林 敏生  広島都市学園大学, 健康科学部, 非常勤講師 (20251069)
山内 加奈子  広島国際大学, 心理学部, 講師 (20510283)
大原 良子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (40325163)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード看護学生 / マインドフルネス / SOC / ストレス反応 / 媒介分析
研究実績の概要

2021年度はデータ解析を進めた.看護学生のストレスの実態およびマインドフルネスとストレス反応との関係にSOCを加えた3変数間の関連を明らかにすることを目的とした.マインドフルネスがストレス反応へ関与するメカニズムを明らかにすることで,学生を対象としたストレスマネジメント教育を検討する際の基礎資料を作成することを目指した.
質問紙配布数174部,回収数150部(回収率97.3%),マインドフルネス,SOC,ストレス反応の項目に未記入がある回答20部を除外したため,有効回答数は130部(有効回答率74.7%)であった.ストレス反応を従属変数,マインドフルネスを独立変数,SOCを媒介変数として媒介分析を実施した.SOCを介したマインドフルネスからストレス反応への間接効果についてはバイアス修正ブートストラップ法により,間接効果の信頼区間を算出した.分析の結果,ストレスの実態調査では,(自分は)ストレスを感じやすいと捉えている学生が約7割,臨地実習への予期的不安を抱えている学生が約8割を占めており,多くの学生が自分のメンタルヘルスへ不安を抱えている状況が示された.さらに,媒介分析で検討した結果,マインドフルネスからストレス反応への直接効果(β=-.40, p<.001)は,媒介変数としてSOCを組み込むと有意でなくなり,SOCを介した間接効果のみが有意となった(β=-.38,95%CI:-.47~-.29,p=.01).以上より,マインドフルネスがストレス反応を軽減する媒介要因の1つとしてのSOCの可能性が示され,マインドフルネス介入を行う際はSOCへも着目することや,介入前のSOC評価の重要性が示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染症拡大の影響を受け、年度当初計画していた追加データの収集が進まなかった.

今後の研究の推進方策

2022年度以降は引き続き,これまで収集したデータの分析をすすめる.また,これまでの研究成果の論文投稿を予定している.

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で追加データを収集できなかったため,データ収集および英文校閲のための経費が必要

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公開日: 2022-12-28  

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