研究課題/領域番号 |
17K12130
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
熊谷 たまき 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (10195836)
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研究分担者 |
藤村 一美 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (80415504)
小竹 久実子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90320639)
三宮 有里 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (60621729) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | バーンアウト / トランジション / 看護学生 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,看護学生の学習バーンアウトの実態をとらえ、さらに学生から看護専門職者へのアクティブトランジションに学習バーンアウトが及ぼす影響を解明することである。2020年度に実施した調査はCovid-19感染拡大の状況を踏まえて前年度の配票調査からweb調査に変更したが、調査票の回収率が前回の回収率をさらに下回る結果になった。今年度は、調査の回収数が限られていた原因の検討ならびに調査方法の変更による影響について、それらを踏まえ今後の調査継続について研究者間で慎重に検討を重ねた。調査への協力が予想を下回ったことについては調査実施方法を配票調査からweb調査実施方法の変更が一因として考えられること、縦断的データの質を確保するために再度調査を組み直すことを検討した。ついては、その旨を倫理審査委員会ならびに各協力機関・調査協力者に説明する手続きをとった。次年度の調査計画を具体にし、本研究課題にそった調査を再度実施する予定である。なお、研究成果としては実施した調査データを分析し、日本健康学会総会において、学習上のバーンアウトと職業レディネス・自尊感情と・自己統御感との関連が認めたことを報告した。 本年度は調査遂行にかかる課題の検討と並行し本研究における検討課題を再確認し、再調査における論点を明確にするために、分担研究者間で看護学生におけるバーンアウトに関するシステマティック・レビューを進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度に実施した調査はCovid-19感染拡大の状況を踏まえて前年度の配票調査からweb調査に変更し実施した。調査実施方法を変更したことにより回収率が予想を下回り、調査実施方法に多くの課題があったと考えられる。 調査継続に関して研究者間で議論を繰り返し行い多角的に意見交換した結果として、課題がこれまでの調査実施状況から、縦断的調査の方法等を再検討せざるを得ないと判断した。以上の状況にあり、次年度は再調査を計画するため研究計画の遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度はこれまでの実施した調査によって回答が得られた調査データの解析を行うとともに、本研究課題に沿って再調査の実施を計画する。データ解析については解析方法を再度検討し適切な方法を選定することからはじめる。再調査については、調査を確実に実施するために修正すべき課題の洗い出しを行い、調査項目の精選も研究者間で議論する計画である。 また、調査実施にあたっては所属機関において、必要な研究倫理審査の手続きをとる予定である。さらに、現在、分担研究者と取り組みを進めているシステマティックレビューについては研究成果としてとりまとめ、学会発表を目指す。以上を研究分担者とともに議論を重ね研究を遂行する計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の未使用額は調査予定を変更したこと、ならびに学会参加予定を変更したことによって生じたものである。次年度実施予定の調査費用・成果報告と会議費等にあてる計画である。
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