研究課題/領域番号 |
17K12137
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
森谷 栄子 北里大学, 看護学部, 講師 (70348598)
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研究分担者 |
眞茅 みゆき 北里大学, 看護学部, 教授 (60415552)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 急性期病院 / 退院支援看護師 / リフレクション |
研究実績の概要 |
全国の急性期病院に自記式無記名調査用紙を郵送した。その結果760施設(32.1%)から回答を得た。回答があった施設で退院支援部門に専従している退院支援看護師670名を研究対象者とし、退院支援看護師の特性と実践活動の実態を明らかにし、退院支援看護師の特性と実践活動における主観的困難感の関連を明らかにした。結果は退院支援看護師の特性は50歳代が最も多く、看護師としての平均経験年数は25.0年で退院支援看護師としての平均経験年数は39.8か月であった。看護師の教育背景は専門学校卒が最も多かった。訪問看護の経験がある者は63名(9.4%)であった。日々の実践の振り返りをしている者は385名(57.5%)であった。実践活動はスクリーニングの確認、退院支援カンファレンスの実施、退院支援計画の策定、退院支援計画の遂行、患者、家族との面談の実施、退院前カンファレンス実施は9割以上の者が実施していた。退院支援看護師の実践活動における主観的困難感を退院支援看護師の経験年数別に比較した結果、経験年数が短いほど有意に困難感が強いのはスクリーニングの実施、退院支援計画の策定、患者、家族との面談、退院支援計画の遂行、退院前カンファレンスの実施であった。退院支援看護師の実践活動における退院支援看護師の経験年数別と自己の実践事例の振り返りの有無別では自己の実践事例の振り返りをしている者ほど有意に困難感は低かった。退院支援看護師の実践活動において自己の実践事例の振り返りの実施が主観的困難感の軽減につながることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
計画していた1次調査の実施および分析に予定以上の時間を要したため、教育支援方法を検討するまでに当初の計画より遅くなってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
教育支援方法を再考しプレテスト実施後、介入し評価していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査の実施および分析と研究成果の発表に使用する。
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