研究課題/領域番号 |
17K12140
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
田中 博子 創価大学, 看護学部, 准教授 (50279791)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Cultural Sensitivity / 医療者 / 異文化感受性 / 尺度 |
研究実績の概要 |
世界のグローバル化の加速とともに経済活動、学術・文化的活動が活発になっている。国の経済政策や外国人受け入れ政策政策に伴い、在日外国人数および在留外国人数が過去最高を記録している(2019年現在)。本研究はこのような日本社会の変化に対応し、多様な文化背景を有する外国人対象者への適切な看護が提供できる看護師の育成するための基盤と成る「Culrual Sensitivity」の概念に着目し、異文化看護の能力向上に貢献する効果的な教育方法へ有用な示唆を得るための研究である。 医療者のCultural Sensitivity」の概念分析の結果を基盤に、医療者と医療系学生に使用可能な「医療者のCultural Sensitivity」尺度の開発に取り組んでいたが、2020年度から尺度開発むけてデータ収集を開始したが、研究協力が得られた病院が少なかったために研究対象病院を機縁法にて依頼をすることにした。その調整と手続きと、2020年からのコロナ禍の影響による中断期間が生じてしまったため、医療系大学生および医療者からのデータ収集に大幅に時間を要した。 2020年度内には、医療系大学生と医療者の分析必要数を収集することができ、分析を進めることができた。20年度には探索的因子分析、確認的因子分析を用い、信頼性・妥当性の検討を行なった。その結果、最終的に4因子18項目の尺度の信頼性と妥当性を確認し、医療者・医療系学生それぞれの尺度得点の基準値を算出した。2021年度は、尺度開発の最後のステップである、再テストのための質問紙調査を実施した結果、一定の再現性を確認することができ「医療者のCultural Sensitivity」尺度の完成に至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度から尺度開発むけてデータ収集を開始したが、研究協力が得られた病院が少なかったために追加データの収集が必要となり。研究対象病院を機縁法にて依頼をすることにしたため、その調整および手続きに時間を要した。また、2020年からのコロナ禍の影響による病院への研究依頼およびデータ収集の中断期間が生じてしまったため、医療者からのデータ収集に大幅に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
「医療者のCultural Sensitivity尺度」が完成したので、この1年で医療系学生(看護学生)に対し、医療者のCultural Sensitivityの発達と関連要因を明らかにするために、横断調査を実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初は国内外での学会参加を計画し予算計上していたが、コロナ禍のため出張旅行が許可されなくなったこと、コロナ禍によりオンライン授業を展開することになり、その教材作成や教育方法の変更に伴い、時間的にも出張が困難であった。このことから主に旅費で経費の余剰が生じた。22年度は横断調査を実施するため、調査準備経費やデータ入力経費、研究成果の公表(学会発表等)を中心に支出する計画である。
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