まず,Rogersの方法を用い「医療者のCS」の概念分析を行った。その結果、4つの属性4つの先行要件、3つの対象者の帰結、3つの医療者の帰結を導き、本概念を定義した。次に概念分析をもとに「医療者のCS」尺度の開発を行い、医療者と医療系学生の両者に使用可能な4因子18項目の尺度を開発した。最後に医療系学生を対象に、「医療者のCS」の関連要因を明らかにするために量的横断的調査を実施した。その結果、個人要因として外国人医療への関心度、大学の異文化接触環境要因として大学種別(単科・医療系・総合大学など)が関連することが明らかになった。国際看護系科目の受講の有無は、CS得点とは関連は示されなかった。
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