研究課題/領域番号 |
17K12141
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
三吉 友美子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (40329701)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 学習方略 / 看護技術 |
研究実績の概要 |
2019年度までに予備調査を終えており、2020年度は看護技術学習方略と看護技術の修得状況を質問紙を用いて調査し、分析する予定であった。看護技術の修得状況を測定する質問項目は「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン」の「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」を参考に作成しており、それを調査に用いる予定であった。しかし、2019年12月に公表された看護基礎教育検討会(厚生労働省)からの最終報告書によると、先に示した「看護師教育の技術項目を卒業時の到達度」が変更になることが見込まれた。そのため、「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン」が発出されるのを待つことになった。そうしたところ、2020年10月に「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン」が改定されたとの通知があった。それに伴い「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」の変更が明らかになった。それを受けて、看護技術の修得状況を測定する質問項目の見直しを行った。見直しをすすめるうちに、表現が抽象的で修得状況を測定するには適さない箇所があることがわかってきた。そのため、本研究の目的を達成するために必要となる看護技術を抽出し、到達状況を具体的に示すよう表現を検討する必要性を見出すにいたった。 以上のように、当該年度は質問項目の検討に費やすことになった。その背景としては、調査依頼対象となる大学のコロナ禍に伴う繁忙さ、および研究へ注力することを妨げる環境におかれたことがあげられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
使用する予定であった質問紙調査票を見直す必要性が生じたことと、コロナ禍の影響から質問紙調査が実施できずにいる。具体的には、看護技術の修得状況を測定する項目を選定するにあたり参考にしていた「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドライン」が令和2年10月に発出された。それを受けて、項目抽出を再検討したところ、質問項目にするためにより具体的な内容にする必要があると判断された。
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今後の研究の推進方策 |
看護技術の修得状況を測定するための質問項目を検討することを目的に看護技術教育に携わる教員を対象にフォーカスグループを実施する。それを経て、看護技術の修得を測定する質問項目を決定する。 8月には、前述した看護技術の修得を測定する質問項目および看護技術学習方略尺度を調査内容とした質問紙調査を郵送法により実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
質問紙調査を郵送法により実施するため、質問票の印刷および郵便代として使用する。
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