研究課題/領域番号 |
17K12144
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
土肥 美子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (10632747)
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研究分担者 |
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (00259194)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 若手教員 / 能力 / 支援プログラム / ファカルティ・デベロップメント |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、若手教員(看護系大学に所属し、看護職免許を有する看護大学教員経験が3年未満で39歳以下の助教)の看護大学教員能力の開発に資する【若手教員の能力形成・向上支援プログラム(仮称)】を構築するための基礎資料を得ることである。本研究の目的を達成するために、本年度においては以下のことを実施した。 1.2021年3月に看護職免許を有する看護学の大学教員の経験が7年以上で、若手教員の教育支援の経験がある教授、准教授、講師6名(各職位2名ずつ)を対象に120分のグループインタビューを実施し、若手教員の能力形成・向上に資する教育支援について検討を行った。今回のグループ・インタビューは、新型コロナウイルス感染拡大防止のためWeb会議システムzoomを活用して実施した。得られたデータは質的帰納的に分析を進めている。2.次年度は、看護教育学の研究者5名程度によるWebによる専門家会議を開催し、本年度の調査結果について、【若手教員の能力形成・向上支援プログラム(仮称)】を構築するための基礎資料としての評価を行う予定であることから、研究対象者に提供する参考資料として、国内外における教員の育成、能力開発、学習理論等に関する文献を準備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の計画において本調査は2020年2月~3月に実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症対策を鑑み延期とした。今回、本調査を遂行するにあたり緊急事態宣言や研究対象者の職務内容を考慮し、2021年3月に実施した。本研究は、当初の計画に従い進行しているものの新型コロナウイルス感染症対策のため、現在までの達成度としては遅れている状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
若手教員の看護大学教員能力の開発に資する【若手教員の能力形成・向上支援プログラム(仮称)】を構築するための基礎資料を得るという目的を達成するため、次年度は以下の方策をもとに調査を進める。 1)看護教育学の研究者5名程度によるWebによる専門家会議を開催し、本年度の調査結果について、【若手教員の能力形成・向上支援プログラム(仮称)】を構築するための基礎資料としての評価を行う。2)評価内容において、国内外の看護教育学の専門家から随時、助言を得ることとする。3)本研究を通して得られた成果は、国内外の学会発表、専門誌への投稿、教育活動を通して広く周知するとともに、ホームページを用いて広く社会に向けて公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
科研費・期間延長承認申請の承認を受け、次年度は、看護教育学の研究者によるWebによる専門家会議を開催し、本研究結果として導かれた若手教員の看護大学教員能力の開発に資する【若手教員の能力形成・向上支援プログラム(仮称)】を構築するための基礎資料としての評価を行うためである。 使用計画:研究成果を報告するための科研費用ホームページの作成費用が必要である。看護教育学の研究者による【若手教員の能力形成・向上支援プログラム(仮称)】を構築するための基礎資料の評価を実施するため、図書、雑誌購入および文献入手の費用、通信費、文具費、研究協力謝金等の経費が必要である。さらに、質的データを分析するための質的データ分析支援ソフト、専門家による助言の費用、資料の整理補助費、通信費、文具費、謝金等の経費が必要である。これらの研究成果をまとめ、国内外の学会で発表するための学会参加費や専門誌への投稿料、英文校正料等を要する。
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