研究課題/領域番号 |
17K12147
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
高瀬 美由紀 安田女子大学, 看護学部, 教授 (50437521)
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研究分担者 |
二井谷 真由美 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 講師 (30326441)
今井 多樹子 安田女子大学, 看護学部, 准教授 (80538439)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 深層的学習アプローチ / 看護教育 / 促進因子 |
研究実績の概要 |
2018年度は、昨年度に面接調査により収集した質的データの分析と、2018年度に実施予定であった質問紙調査の準備を行った。 まずA県内の3つの看護系大学に所属する2~4年次生23名を対象に、深層的学習アプローチを促進する因子について面接調査を実施した研究からは以下の結果が得られた。講義科目における促進因子として、次の5カテゴリー(『』で示す)が抽出された:『学生の注意を引く講義』『教員による学習活動の促進』『学生の理解を促進する説明』『学生の知識を拡大・深化させる知識の提供』および『熱意のこもった講義』。 技術演習科目については6カテゴリーが抽出された:『技術修得の必要性』『臨床で活躍する看護師像』『学生間の意欲』『支持的な教員の関わり』『人的物的資源が整った学習に向かいやすい環境』および『客観的評価を受ける機会』。 実習科目については、教員側の因子と臨床看護師側の因子が抽出された。教員側の因子は4カテゴリーから構成された:『学習活動の促進に資する言語的教示』『学習の方向付けに資する言語的教示』『教員が放つ支持的な教育姿勢』および『学生を尊重した公平で肯定的な教育介入』。また臨床看護師側の因子については4カテゴリーが抽出された:『看護師による丁寧で的確な言語的教示』『学習の方向付けに資する看護師の言語的教示』『指導上必要な厳しさ』および『学生の存在認知と気遣い』。 質問紙調査の準備については、2018年度に倫理審査委員会の承認を得て、質問紙とウェブアンケートの作成まで実施した。2019年度の初めにデータを収集する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度(2017年度)の研究実施が遅れたため(倫理審査に時間を要したため)、その後の研究も6~8か月程度遅れている。本年度は元々、次年度の研究のための教育プログラムの作成に充てていたため、この期間を短縮して、なるべく当初の研究計画通りに研究を実施していけるように努めたい。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、4~5月に収集予定のデータの分析と論文執筆、および研究結果に基づいた教育プログラムの作成を行う予定である。そして、作成された教育プログラムの評価を2020年度に行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度の研究実施が遅れているため、当該研究データの分析に必要なコンピューターが未購入の状態である。そのため次年度使用額が生じた。2018年度のデータは2019年4~5月に収集予定であるため、今後物品を購入して、データの分析を進める予定である。
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